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フードリンクレポート


カクテル創作は“錬金術”。カクテル創作オフ会に潜入!
こんなカクテルに誰がした?あの美味しさとカッコ良さをもう一度! Day13

2010.7.14
カクテル人気の復活に期待しながら、美味しいカクテルを追い求めて1ヶ月以上が経過。なぜカクテル離れが進んでしまったのか、不味い居酒屋カクテルの影に隠れてしまったカクテルの本当の魅力とは何なのかが徐々に分かってきました。カクテルの美味しさとカッコ良さを体感しながら、その魅力にさらに迫ります!レポートは村田麻未。毎週水曜・金曜に掲載。全18回。


カクテル創作は“錬金術”。何でもありの楽しさがありました。

ヒット作が生まれるか?カクテル創作オフ会に潜入!

 7月某日。Twitterで「日比谷Bar」のつぶやきを見ていたら、テキーラのオリジナルカクテル創作オフ会開催のつぶやきを発見。早速参加してきました。

 このイベント、毎月課題のスピリッツが決められ、その課題スピリッツを使ったカクテルを考えて作ってもらいます。考えるのはバーテンダーでなく、お客さんです。「日比谷Bar」各店共通のイベントで、エリアごとのお客さんの投票で見事1位に輝くと、そのカクテルが翌月の特別メニューとしてエリア内の各店舗で提供されます。カクテル名も自ら名付けることができ、考案者本人とその同伴者は、その月そのカクテルが来店ごとに1杯無料という面白い企画。参加費は、オフ会当日飲み放題&食べ放題(3時間)で4000円です。


店内の黒板でのイベント告知。


通常営業の中で、カウンターいてオフ会を開催。
 
 今月のお題は、テキーラの「ドン・フリオ レポサド」と「トレス マゲイヤス ブランコ」で、「テキーラの新しいスタンダードカクテルをつくる!」というのがテーマ。両者とも飲んだことが無かったので、とりあえず試飲。


今月のお題の「トレス マゲイヤス ブランコ」と「ドン・フリオ レポサド」

 お店にあるスピリッツ、リキュールはほぼ何でも使ってOK。自由にどうぞと言われましたが、何から取りかかっていいか分からず戸惑っていると、カウンターの隣に座っていた参加者の方がすらすらとオーダー。「テキーラと、アプリコットとスロージンとグレープフルーツで。」それをバーテンさんがオーダー通りに作ってくれます。


隣のお客さんオリジナル。ほんのり甘い、それぞれの香りが活かされた美味しいカクテルでした。


バーテンさんがカクテル作りの相談にも乗ってくれます。


「ほうれん草とベーコンのサラダ」食べ放題なのも嬉しいところ。
 
 組み合わせるコツは?と聞いてみると、「とにかく目についたものを試してみる」か、「スタンダードカクテルからヒントを得て、材料の一部をアレンジしてみる」とのこと。本当に何でもありのようです。「創作カクテルは、“錬金術”のようなもの。意外な組み合わせが、美味しいカクテルになったりします。どんどん試してみてください!」とバーテンダーの見澤さん。

 そういうことならと、まず作ってもらったのは、私が好きなカンパリとテキーラの組み合わせ。グレープフルーツジュースを加えて仕上げてもらいました。

 飲んでみると、美味しいのですが面白くない味。カンパリ×グレープフルーツが強烈過ぎて、テキーラが陰を潜めてしまいました。他のお客さんが作ったカクテルも味見させてもらいましたが、テキーラ×グレープフルーツリキュール×抹茶リキュールという組み合わせで、こちらも微妙なお味。狙い過ぎてもうまくいかないようです。


こちらは、先月の課題「ボンベイサファイア」を使った、優勝者のカクテル「イエロー・サンライズ」(945円)

 でも、やっているうちにチャレンジ精神が沸いてきて、どんどん楽しくなってきました。思いきって選んだのは、テキーラにウイスキー、しかもアイラ系のラフロイグ、そしてアプリコットリキュールを加えてみることに。仕上げはトニックで。


私の2作目。テキーラ×ウイスキー。できあがるまでのドキドキ感もクセになりそうです。

 これが意外にも美味しかったんです!最後にフロートしてもらったウイスキーが、テキーラとアプリコットの陽気な雰囲気のアクセントにちょうどよく、全体がまとまっていました。私はこれに「ビター・バケーション」という名前を名付けて、私の出品作にしました。
 

自分の出品作は「創作シート」にレシピを書いて提出します。

 カクテルを創り出す楽しさが味わえ、カクテルにより親しみを持てる素敵なイベントでした!
 

【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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