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【関西外食!めっちゃ熱いやんけ!!】
No.19 大阪千日前、通称“裏難波”を盛り上げる酋長は!?

2011.8.12
現在、著しい成長を続けている、大阪。東京の次に日本の外食をリードする拠点でもある。大阪駅の開発プロジェクトによって、大阪の街が注目されている。また、今後は大阪駅北側に広がる梅田貨物ターミナル一帯も再開発事業の手が加わり、国際交流・教育・ビジネスの拠点へと変わる。今、日本中で最も熱い関西エリア(大阪・兵庫・京都)の熱い外食経営者達を毎日1人ずつ紹介する。レポートは小山裕史。


川端友二氏(手前右) (有限会社川端屋商店 代表)

大阪千日前、通称“裏難波”を盛り上げる酋長は!?

 千日前、裏難波界隈で、「たゆたゆ」、「大阪焼トンセンター」、「Riblin」など4店舗を展開する有限会社 川端屋商店 代表 川端友二氏。大阪では、珍しい、焼とん専門の居酒屋である。

 裏難波と天下茶屋にある、「たゆたゆ」は、まったく臭みがない新鮮な豚ホルモンを紀州備長焼でていねいに焼き上げた、焼きとん専門店である。33種類の焼とん串が食べられるのは、大阪では、たゆたゆ、だけである。焼とん串以外のも、豚骨と白モツと呼ばれる主に腸の部分を5時間じっくり煮込んだ至福のもつ煮込みも絶品で、女性客から絶大の支持を得ている。

 また、「たゆたゆ千日前店」の近くにある、「大阪焼トンセンター」は、10坪の立ち飲み業態である。元々、一棟の家屋を改装して、1Fが立ち飲み、2Fは小宴会ができるスペースで、月商600万円の繁盛店である。2Fに行く階段など、店内の所々には民家であった面影が残っている。2Fを貸し切りの宴会コースは、150分3,000円から提供しており、ビールサーバーが設置されており、お客さん自身が、好きなドリンクを自分で注ぐシステムなので、この価格で提供できるのである。

 30人が収容できる、1Fのカウンター頭上には、酔ったお客さんやハイヒールの女性のお客さんの為に実際に使われていた電車の吊り革が吊り下げられていたり、店内の柱の溝には、日本や外国の硬貨などが刺さっているなど、ユーモア万歳である。1日25食が出る人気商品、豚軟骨を煮込んだ「コラーゲン皿」は、洋食の経験がある川端氏の調理技術を生かして開発したものだ。

 昨今のワインブームもあり、フィンガーリブのオーブン焼きとワインの店「Riblin」をオープンさせた。

 何故、裏難波なのか?裏難波界隈に人を呼びたかったのが一番の理由である。既存店にもっと新しいお客さんがきてほしと考えた際に、新しい層のお客さんがくるきっかけになると考え、裏難波界隈に来る理由を作りたかった。街に人を呼ぶ為の手段である。道頓堀、難波だけがミナミでなく、もっと裏難波を知ってもらいたい。裏難波界隈に足を踏み入れてうち以外の店でもいいので、裏難波のお店をもっと知って欲しいと語る川端氏。裏難波をこよなく愛する川端氏が裏難波の酋長になる日はもうすぐである。


■有限会社川端屋商店 代表 川端友二氏
〒542‐0075 大阪市中央区難波千日前3‐19
電話:06‐6567‐8133  店舗数:4店舗
HP:http://tayu2.com/

【取材・執筆】 小山 裕史(こやま ゆうじ) 2011年6月13日取材

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