ワインが揃うフレンチファミレス。
「新宿ワイン食堂 アバスタンツァ」
(東京・新宿/ワインダイニング)
第348回 2010年12月30日
カウンターにもワインが並ぶ。大きく値段の書かれた札がインパクトあり。
新宿三丁目に今月オープンしたこの店は、その名の通り、ワインが食堂のような気楽なスタイルで楽しめる店。地下鉄の駅からすぐという立地の良さにもかかわらず、料理は一品400円〜と低価格。しかも、量が多い。フレンチファミレスと店長が名付けるだけはある。周りの飲食店と比べても、かなり安い価格設定だ。
店内。
店内。
カウンター上の棚にも、グラスと共にワインが並べられている。
しかし、味は本格的でファミレスとは一線を画す。人気は、「パテ・ド・カンパーニュ」(500円)、「自家製パンチェッタ 厚切りソテー」(600円)、「自家製メルゲーズ(羊と牛のソーセージ)」(600円)、「タコとセロリのマリネ」(500円)、「レバームースのカナッペ」(500円)など。多くのメニューが1000円以下というのは嬉しい限りだ。
フードのメニュー。400、500、600円台が多い。
ワインもグラスで白3種類、赤3種類を揃え、価格は500〜600円とこちらもお手頃。通常、店ではグラスワインはボトル1本から7杯程度取るが、ここでは6杯。1杯あたりの量も多いのである。
グラスワインのメニュー。
ボトルは約30種類を常時用意。2500〜12000円の価格で、中心は3000円台だ。カウンターの目の前や上の棚に、所狭しと値札の付いたワインが並べられているので選ぶも楽しい。1人あたり1、2本空けるケースもあるという。残った時は持ち帰れるよう、紙袋まで用意してくれているというから良心的である。
ワインメニューは、写真と丁寧なワインの解説付きだ。ブドウの品種や味についての他、楽しみ方や生産者の情報がワインごとにまとめられている。注文時に見るだけでなく、これを眺めながらワインを飲むのも楽しい。
店内は、カウンタースタイルで20席。貸切も可能。ちょっとした集まりやパーティーにもちょうどいいサイズだ。新宿三丁目の場所柄、芸能人やマスコミ業界関係者も多く訪れるという。有名関係者と鉢合わせ、ということもあるかもしれない。一人でも気軽に立ち寄れる雰囲気もありがたい。新宿という便利な場所に、リーズナブルにワインを楽しめる店がまた一つ増えた。
スタッフの田中さん(右)と坂本さん(右)。
【新宿ワイン食堂 アバスタンツァ)】
住所 | 東京都新宿区新宿3-8-2 クロスビル1F |
電話番号 | 03-3355-5488 |
営業時間 | 月〜木・日17:00〜24:00、金・土 17:00〜3:00 |
定休日 | なし |
客席数 | 20席 |
客単価 | 3,500円 |
目標月商 | |
開店日 | 2010年12月1日 |
経営母体 |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
村田 麻未(むらた あさみ) 2010年12月20日取材
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