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次に流行るお店

メトロメットが米国に初進出。
「7 SQUARE」(ニューヨーク/アメリカン・チョップハウス)

第153回 2006年9月30日



 「アルゴ」「ミキモト・ラウンジ」など、多くの飲食店のコンサル事業を展開してきた株式会社メトロメットがアメリカへ初進出。2006年9月、ニューヨーク、タイムズ・スクエアに「7 SQUARE」をオープンした。

 タイムズ・スクエアと言えば、ニューヨークで最も賑わう繁華街。ミュージカルの劇場が集まり、観光客向けの土産物店やファーストフード店も多いため、観光地としてのイメージが強いが、実はオフィスビルも立ち並びビジネスマンも多く行き来しているエリア。それに加えて、数年後に大規模な駅ビルの再開発も予定されており、今後益々注目されるエリアである。そんなエリアにあるデザインホテル「タイム・ホテル」の1階にオープンしたのが「7 SQUARE」。

 コンセプトは、今までにないハイスタンダードなアメリカン・チョップハウス。チョップハウスとは、Tボーンなどの肉を切って(チョップして)焼くステーキハウスを語源とし、現在ではシンプルなアメリカンスタイルの料理を大衆的に提供するレストランを指す。そのシンプルさを残しつつも素材にこだわった上質の料理を、ミッドセンチュリーを意識したモダンなインテリアの中で味わうのは、まさにハイスタンダード。アメリカン・チョップハウスの見事な進化の形である。



 内装デザインは数々ニューヨークの有名レストランを手がけてきたデル・ポルト氏を起用。モダンな雰囲気にも関わらず、木目をうまく使ったインテリアと壁に掛けられたユニークな絵画によって、落ち着ける空間が演出されている。




エントランスすぐのバーは道に面していて、開放的。前面ガラス張りで外へも店内のお洒落な雰囲気がよく伝わり、思わず足を止めたくなる


「Prime Beef Steak Tartare」STARTERより
新鮮なPrime Beefがタルタルに。付け合せのポテトチップスはオリジナルの紙袋に入ってサーブされる。

「Niman Ranch Pork Chop」MAIN COURSEより
これぞチョップハウススタイルというダイナミックな一品。リンゴのブレゼが添えられていた。

 全体的に味は、いわゆるアメリカン・チョップハウスの大味ではなく、素材を活かしながらソースやスパイスで工夫を加える繊細さを感じた。
「特に女性に気に入ってもらいたいのです。女性が好きなレストランは男性も誘いやすいですからね。」とメトロメット代表取締役の井崎氏が語る通り、量も程よく盛り付けにもセンスが感じられて、女性にうけそうだ。素材は全てニューヨーク近郊から仕入れるというこだわりもある。
ガラス張りの外観からは、ホテルのダイニングというより、スタイリッシュなレストランという雰囲気が漂ってくる。

「ニューヨーカーに捧げるレストランです。」とメトロメット社長でレストランのプロデューサーでもあるアルバロ・ペレズ氏は語る。インテリアや料理からはそれが十分に伝わってきて、雰囲気や味にこだわるニューヨーカーたちを満足させられるはずである。進化するタイムズ・スクエアにぴったりの、新しいレストランの今後に期待したい。
【7 SQUARE】
住所 The Time Hotel 1F, 224 West, 49 St. New York, USA
電話番号 212-333-7749
村田麻未 2006年9月20日取材

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