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次に流行るお店

新橋の隠れ路地を入った広島つけ麺の店
「広島つけ麺 ぶちうま 新橋店」
(東京・新橋/つけ麺)

第185回 2007年8月10日

「広島つけ麺」900円

「広島つけ麺 ぶちうま 新橋店」は、ご当地麺の1つとして、現在人気上昇中の“広島つけ麺”の専門店。東京・四谷に4年前にオープンした「広島つけ麺 ぶちうま」の2号店で、今年5月に開店した。

 翌6月には、3号店が新宿御苑近くにオープンしている。

 店名の「ぶちうま」の“ぶち”とは、広島弁で“とても”という意味で、標準語に直せば「とてもうまい」ということになる。経営するボル・ボーゴスは、広島市内でバー、和食、スペイン料理と、3店を展開する飲食企業で、新橋店の小野元気店長も広島から転勤してきた。

 新橋駅からは2、3分の距離とほど近いが、細い路地の奥にあって、カウンターだけの席数10席という、隠れ家のような小さな店である。

「路地の奥という立地には、こだわりました。新橋だけでなく、渋谷、六本木など、都内の広範囲で探して、ようやく理想の場所がみつかりました」と小野店長は、満足げだ。


入口は路地の奥で入りづらい。


路地に出された唯一の看板、提灯。

 さて、広島つけ麺は、唐辛子がきいた、辛い冷たいスープに付けていただくのが特徴。東京のつけ麺が、魚系の温かい、または冷たいスープで食するのと、趣を異にしている。

 また、「ぶちうま」オリジナルの工夫として、スープの酸味をトマトからとっているので、辛さに加えて、甘酸っぱい味わいがある。

 辛さは1辛〜40辛までお好みで選べるが、お勧めは10辛で、辛いのが苦手な人は、1辛でから好きな辛さを選べる仕組みをとっている。また、辛いのが好きな人でも、40辛を超えると唐辛子にまぶしたごま油の量が増えすぎて、食べてもおいしくなくなるので、40辛以上の辛さでは提供しない。


タレ

 麺は白っぽい中細麺で、硬めにゆでて提供している。一般の広島つけ麺では、冷し中華のような黄色っぽい麺が主流なので、「ぶちうま」のオリジナル性が発揮されている。

 具材は、「ぶちうま」では、キャベツ、キュウリ、白髪ネギ、ゆで卵、チャーシューがトッピングされている。特にキャベツは優良な生産者を選び、ゆで方までこだわって提供するそうだ。1杯900円。


メニュー

 顧客は20代〜30代の男女が主流で、新橋らしく8割ほどが会社勤めの人の模様。男女比は半々で、この種の店にしては女性が多い。

 現状は平日の夕方6時から11時までの営業で、顧客の入りは多くて3回転といったところだが、クチコミ、ラーメンファンのブロガーの書き込みなどで、徐々に増えている。四谷店の顧客が新橋店に来ることも多い。

 四谷店が平日10回転するのと比べればまだまだだが、ランチタイムを開いていないという面もある。小野店長の当面の目標は、もう少し顧客が増えて、昼間も営業できる体制をつくることだという。今の状況を見る限り、その日は、そう遠くない将来に実現しそうである。


調理中の小野店長


【広島つけ麺 ぶちうま 新橋店】
住所 東京都港区新橋3−13−2 第二新共ビル104
電話番号 03−3432−7922
営業時間 18:00〜23:00(L.O. 22:45)
定休日 土、日、祝
客席数 10席
客単価 1000円
経営母体 有限会社ボル・ボーゴス
長浜淳之介 2007年7月12日取材

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