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次に流行るお店

新感覚ワインバー 気取らない洋風スタイルを発見
「VOCO 凹 恵比寿店」
(東京・恵比寿/ワインバー)

第211回 2008年3月26日

メニューはドリンクも含め、ほぼワンコインの500円
 VOCO凹恵比寿店はもともと、凹三軒茶屋店を見て、常連客であった店舗オーナーの意向を受けて、株式会社トップブレイズとパートナーを組んで始めた。

‘凹(ボコ)’の名前の由来は、音の響きがよかったために決まった。それには理由があり、同系列店に「凸(でこ)」というお店があり、それと対になる形で出来上がった。

 若き女性店長八須氏を筆頭に、スタッフは全員女性。八須氏の人柄をしたって来るお客も多い。洋風スタイルなのに、親しみやすい、気を張らずに料理とお酒の楽しめる店だ。それを裏付けるように毎日1杯だけ飲んで帰るお客もいるほどだ。


VOCO恵比寿店 外観

 座席も20席ほどで、ほぼカウンターとなっていて、スタッフと気軽に会話ができるようになっている。したがって、お客さんとスタッフとの距離が近い。

 店内には、店舗で自らセレクトした曲が流れていて、お店の雰囲気を親しみやすくした空間作りをしている。たまに要望があれば専属DJを呼んだりすることもある。

 平日の営業時間は18時〜翌日3時まで。早い時間帯は20代半ばの女性客が多く、21時以降は男性客が増えていく。三軒茶屋とは多少異なり、恵比寿という立地から、仕事帰りに寄る、1件目のお店としての役割をはたすことも多い。

 八須店長の上京エピソードが面白い。前々から飲食店をやりたいと思いを抱いていた際に、現オーナーと出会うことが出来て、すぐに行動。行動から一週間後には現場に出て働いていたそうだ。「がむしゃらに飲食の勉強をしていました、たくさんの本を読むことからはじめました。」という八須氏も来月で、飲食店の仕事を始めて1年になるそうだ。彼女の行動力は半端なものではない。それを裏付けるように、彼女の言葉で「行動しないと何も始まらないですよ。」これが大変印象深く残っている。


八須店長(中央)とスタッフ

 人気メニューはピザの「バジル&マスカルポーネ」。その他にも、「激辛チョリソ」、「24ヵ月熟成パルマ産生ハムの切り落とし」などのおつまみ系も人気だ。気軽にお酒の飲めるお店として、サイドメニューも根強い人気だ。

 お酒は場所が恵比寿なだけあり、「ヱビスビール」が一番人気。また、ソムリエが選び抜いたワインも人気だそうだ。メニューはドリンクも含め、ほぼワンコインの500円と明瞭でわかりやすくい。

 料理の最大の売りであるピザを焼く釜の温度は500度。オープン前から火を入れ、温度を調節しながら焼いていくので窯の前から離れられないそうだ。ピザはお店で生地から一つひとつ手作りで行っている。目の前がほぼカウンター席なので、目の前でピザが作られていくの工程を見れるおもしろさもある。


店の中央に設置されたピザ釜


本格石釜で焼くピザも500円

 VOCO恵比寿店は洋風スタイルにも変わらず気を張らずに、気軽にスタッフとの会話をたのしみながら飲むことができる。「おいしい料理と共にお酒の楽しむこと、次回も必ずお店に来たい」、そんな店作りを目指している。

 もうすぐ、池尻にVOCOの3店目がオープンの予定。このVOCOという‘スタイル’をやりたいと声をあげている人が多くいるのもうなずける。今後もこの‘VOCOスタイル’はますます増殖していきそうだ。


【VOCO恵比寿店】
住所 東京都渋谷区恵比寿1-6-1 グリーンハイツ高橋1F
電話番号 03-5447-5787
営業時間 月〜土 18:00〜3:00
日・祝 12:00〜3:00
定休日 無休
客席数 20席
客単価 2500円
経営母体 株式会社 TOP VLAZZ
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
石田 明子(いしだ あきこ)  2008年2月28日取材

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