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「家畜福祉 Animal Welfare」。健康な家畜を食べれば、人間も健康になる。

2009.5.13
 プレミアムポーク「TOKYO X」の生産者と流通者の団体、TOKYO X-Associationが本年4月で10周年を迎えるにあたり、最近ヨーロッパで話題の「家畜福祉 Animal Welfare」についての記念講演を5/11に東京プリンスホテルで開いた。
「家畜は単なる農産物ではなく、痛みや苦しみなどによるストレスを感受することができる生命存在だと認識し、その生理的行動要求にあった飼育環境を整備して、ストレスを軽減することによって病原菌への免疫力を高め、健康と福祉を実現する。健康な家畜が供給する畜産物によって人間の健康が実現する」(松木洋一氏 日本獣医生命科学大学名誉教授)という発想。家畜をケージに入れ、工場のように生産する現代の畜産業への警笛が鳴らされている。EU諸国では2012年までにケージで飼育することが禁止され、米国は遅れてカリフォルニアなど一部州のみでEU並にしようという動きが出始めている。EUでは「Animal Welfare」をブランド化して、世界に輸出しようとしている。
 日本では、これに対し「どうせ殺すんだから偽善に過ぎない」という声もあるが、食育に絡めて「命、食、人間」の関係を見直す機会になりそうだ。

「TOKYO X-Association」


左から、松木洋一氏(日本獣医生命科学大学名誉教授)、植村光一郎氏(TOKYO X-Association会長)、服部幸慶氏(HATTORI食育クラブ会長)の3氏で討論が行われた。


昭和40年を境に衣食住の伝承が途切れ、家族の食事がバラバラになり、ニートやフリーターを生んだと指摘する服部氏。