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液体窒素を使ったマイナス196度カクテル。白煙でお客に驚きを。

2009.6.12
 銀座6丁目のオーセンティックバー「オーチャード」で5月から液体窒素を使ったカクテルを提供して、お客を驚かせている。液体窒素はマイナス196度で、あらゆる物を瞬時に凍らせてしまう。アルコールの高い酒も凍る。レストランでは、お客の目前でボウルに果汁と液体窒素を加えてかき混ぜ、シャーベットを作って提供する所があるが、バーでは「オーチャード」が初めてだろう。ここでは、ボウルでかき混ぜるだけではなく、直接グラスに液体窒素を加える、ビルドという使い方も提案している。シェイカー、ミキサーに次ぐ、カクテルツールとして液体窒素は面白い。
 液体窒素は専門業者から仕入れる。1リットル1千円程度。但し、保管する専用容器に10万円程度かかる。専用容器は洋ナシのような形をしており、常温で1週間もつ。そこから使う度に小さいポットに移し替えて、お客の目の前で混ぜる。立ち昇る白煙がお客を驚かせる。

「バー・オーチャード」

東京都中央区銀座6-5-16 三楽ビル7F
電話:03-3575-0333


カクテルグラスに液体窒素を注いだ瞬間。


果汁や酒を加えると、一気に白煙が立ち昇る。


白煙が少なくなり、液体窒素が気化してグラスからなくなる。


オーナーバーテンダー、宮之原拓男氏のオリジナル液体窒素カクテル「モラキュラー」。ウォッカにレモンジュース、ココナッツシロップ、バニラビーンズ、ミントを加える。ディアジオ社のカクテルコンテストに出品中。