フードリンクレポート

外食業界の革命家

NPO法人居酒屋甲子園 理事長
有限会社てっぺん 代表取締役  大嶋 啓介

07.14
 外食業界に影響を与え続ける大嶋啓介氏に「第2回居酒屋甲子園」「てっぺん」の近況を聞いた。着々と自分の描いた夢を実現し続ける大嶋氏。羨ましい限りだ。第2回居酒甲(いざこう)に2000店を巻き込むため、全国を絶好調で飛び回っている。


大嶋啓介氏

10月にDVD第2弾「本気のチームづくり」完成。

 おかげさまで、第2弾を出させていただくことになりました。

 第1弾の朝礼に続いて、チーム作りがテーマです。「てっぺん」の研修から始まり、実際の店舗の立ち上げまでを追った内容です。

 先日、スタッフ47人を連れて沖縄に研修旅行に行きました。そのシーンから始まります。「てっぺん」のテーマは「夢」と「ありがとう」。まずは、「夢王」というコンテスト。8人ごとのチームに分けて、チーム内で夢1位を決めます。その後、チーム1位を集めて全体の1位を全員で選びます。人を感動させた夢を語った者が「夢王」になります。また。店舗ごとに、「ありがとう」を表現するコンテストも行いました。

 外食だけでなく、学校や家庭でもチームつくりを学ぶ教材として是非、見ていただきたいと思っています。



8月に直営4号店、9月には、ついに独立者が登場。

 8月4日に「てっぺん」の新店が、渋谷店の道を挟んで向かい側にできます。直営の4店目です。鉄板焼きとすしの店。既存店は、女性スタッフ中心に運営し、新店は男性スタッフ中心に運営します。道をはさんで、右は女性スタッフ、左は男性スタッフの店になります。

 両店のはしごもOKですし、出前もOK。面白いパフォーマンスも考えています。もちろん、女性だけでの朝礼も行います。

  9月には「てっぺん」副社長の内山正宏が独立し、中目黒に自分の店を持ちます。

 現在の3店ともに売上は絶好調です。自由が丘店は月1200万円、渋谷・桑名は月1000万円売り上げています。

 最高のスタッフが集まってくれて、絶好調です。他社から移ってきたスタッフも給料が安くなったりしますが、ここで成長できると思って来てくれます。


 

子供たちに夢を与えたい。

 私の夢です。これを実現するために、外食と学校教育の2つの分野で活動した。

 まずは、外食。外食業界に影響を与えたいと思っています。そのために5つのことを行います。

①「てっぺん」独立道場。
「てっぺん」で働きながら、外食をしょって立つようなリーダーを育てていく。独立1号が、内山です。

②「てっぺん」塾
リーダー育成のための塾を開きます。これから始めます。

③「居酒屋甲子園」
第2回を開催します。エントリー2000店が目標。決勝大会は、3月15日にパシフィコ横浜にて5000人を集めます。

④DVD、本
第1弾「本気の朝礼」に次いで、第2弾「本気のチームづくり」が本年10月に完成します。朝礼についての本も書こうと思っています。

⑤講演
本年7月だけで、25回の講演を行います。「居酒屋甲子園」と「てっぺん」を知ってもらうための講演です。

 学校教育は、外食で実績ができた段階で始めます。学校の運営や、学校のコンサルを手がけたいです。

 

「居酒屋甲子園」第1回で、参加店から多数の感謝の手紙。

 参加してくれた店のアルバイト・社員から感謝の手紙に励まされました。

「飲食店で働くことに誇りを持てなかった。社員になるまでには踏み込めなかった。しかし、決勝大会を見て、飲食店は最高のステージだと気付いた。私も、あの壇上に上れるようになりたい」

 刺激を受けて、店長や経営者の目の色も変わった。

「今よりもっと誇りを持とう。よし、やろう!、という気持ちが燃えるきっかけになった」

 飲食じゃない方も見に来てくれて、「飲食にこんな魅力的な人たちがいるなんて知らなかった」と言われました。業界外の人にも知ってもらいたいです。



第2回は、2000店のエントリーをめざす!

 飲食に携わる人々に誇りをもってもらうのが目的です。

 エントリー締め切りは、8月末。7〜8月で約40回の講演を各地で行いエントリー店を募ります。先日行った、沖縄、鹿児島ともに、来てくれた経営者の方々は皆、熱かったです。

 来年3月15日の決勝大会は、パシフィコ横浜で実施します。5000人入れますが、エントリー店の方々だけが入場できる仕組みです。全国各地から店を休業し、バスを仕立てて、熱い仲間が集まってくれます。

 決勝大会は面白くします。10時〜16時まで決勝。その後、大交流会を18時から行います。披露宴のように丸いテーブルを多数ならべるようなイメージです。しかし、居酒屋なんで、ちゃぶ台を多数ならべて、地べたに座って、酒を酌み交わそうかな、と思っています。楽しくなりそうです。

 飲食店の皆さん、どんどんエントリーして下さい。そして、決勝大会に参加して下さい。

 居酒屋甲子園に参加する意義は、決勝大会にあります。上位店の刺激を受けて、今よりもっと誇りを持てる外食業界にしていきましょう。

 

大嶋啓介氏(おおしま けいすけ)

 97年5月に、かぶらやグループへ入社。98年に、オープンした飯場本店の成長に昇格し、常に№1実績を上げ続け、飯場本店を名古屋で最も注目される大繁盛店までに成長させた。03年に居酒屋「てっぺん」をオープン。
 05年に外食全体の活性化を目指し、「居酒屋甲子園」を立ち上げ。06年にNPO法人化し、理事長に就任。

「居酒屋甲子園」http://www.izako.org/index.html
*エントリーもこちらから。


取材 安田正明 2006年7月13日


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