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カリフォルニアから日本初上陸。パスタ・ピザ・グリル料理をダイナミックに提供。
「A16」(エーシックスティーン)
(東京・丸の内ブリックスクエア/イタリアン)
第286回 2009年10月6日
石窯でピッツアを焼く。
丸の内ブリックスクエアは、JR東京駅からは徒歩5分、又は東京メトロでも丸の内線東京駅と地下道で直結し、他にも千代田線二重橋前駅・有楽町線有楽町駅双方から徒歩5分以内の場所にある。伝統と革新、豊かな緑とモダンなビルディングを交差させひとつになる場所としての提案を目指している。
丸の内ブリックスクエアの1階にある。
「A16」という店名はイタリアのハイウェイの名前から取ったもの。イタリアをベースとしカジュアルな雰囲気でダイナミックなピッツァやグリル料理をいただける。経営母体は関東を中心に直営店約100店舗をもつ「ジローレストランシステム株式会社」。ここ半年、毎月ニューオープンを連発させ勢いのある会社だ。
「A16」の想定客単価は3、500円。55.4坪の広々とした店内には約100席。この季節は中庭からもテラス席がオープンで店内の食事を楽しむお客様の様子がよく分かる。店前を行く通行人は多く足を止め、特に平日のディナータイムはウェイティングが絶えない。店内に入るとキッチン内の石窯が見え古レンガの温かみを感じ、香ばしいピッツアの香りとあわせて心地よさを得られる。
ファサード。
にぎわう店内。
「ピッツア フンギ」は、数種類ものキノコがふんだんのっていて、大きさも充分。焼き立てを皆で囲み、冷えた白ワインと外の空気も感じながら美味しくいただける。生地は最も高精製度のイタリア産小麦粉 TIPO 00(ゼロゼロ粉)を使用したナポリピッツァ、ふっくらと厚みのある縁も特徴的だ。
「ピッツア フンギ」 1,900円。
他にもイカ墨を練りこんだパスタを使った「イカ墨のトンナレッリ タコとひよこ豆、パセリ、フライドブレッドのせ」(1,600円 (ハーフ 900円))がある。イカ墨を使った料理は「イタリア料理らしいメニュー」のひとつであり人気が高い。この色鮮やかなパスタはトッピングのフライドブレッド(パン粉をカリカリに炒めたもの)なども珍しく新しい味わいを感じられるだろう。
ミートボール バジリコ風味のトマト煮 グラナチーズがけ 2,000円
ワインについてはソムリエのシェリー・リンドグレーンの監修。イタリア南部のワインとカリフォルニアワインがリーズナブルな価格帯で50種類以上用意されている。カラフェ(375ml)のスタイルでも多種を用意し、この辺りも良心的で、カジュアルに日常使いを促している。
土日は家族連れも多く訪れる丸の内、ランチとディナーの間にはカフェタイムとしての利用も増える。
「チョコレート ブディーノ 海塩、上質なオリーブオイルをかけて」 700円。
デザートも数種類を取り揃えているがその中でも「チョコレート ブディーノ 海塩、上質なオリーブオイルをかけて」は同店のスペシャリテ。ブディーノとはイタリア語で「プリン」の意味。少し固めの濃厚なチョコレートでできたブディーノに、塩とオリーブオイルをかけるという新しい提案。この塩味が相乗効果甘みを引き立てる。デザートワインも500円から1500円まで数種類の用意があり最後まで楽しめる。
ランチの営業も行っており、ディナーメニューから何品かがランチタイムに提供されるという形で客単価は1300円を想定している。
新世代の名店を集めたとも言われる丸の内ブリックスクエア。カリフォルニアから初上陸の「A16」はブリックスクエアの心地よい風とカリフォルニアの雰囲気の両方を自然に感じられる心地よい空間。東京の真ん中でリラックスしてくつろげる店と言えるだろう。
【A16(エーシックスティーン)】
住所 | 東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F |
電話番号 | 03-3212-5215 |
営業時間 | 平日・土曜 11:00〜23:00(L.O.22:00) 日祝 11:00〜22:00(L.O.21:00) |
定休日 | 不定休 |
客席数 | 102席(テラス30席、カウンター8席、テーブル64席) |
客単価 | ディナー 3500円、ランチ1300円 |
目標月商 | |
開店日 | 2007年9月3日 |
経営母体 | ジローレストランシステム株式会社 |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
国井 直子(くにい なおこ) 2009年10月8日取材