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居酒屋スタイルのアンテナショップ。
「ご当地酒場 北海道八雲町」
(日本橋/和風海鮮居酒屋)
第288回 2009年10月20日
毎朝北海道から直送される新鮮な食材。
広々とした店内。
運営するのは、株式会社fun function(中央区八重洲1-4-6 境井ビル1F 代表取締役 合掌智宏氏)。25歳で飲食ビジネスに開眼した同社社長の合掌氏は、福井から上京後、27歳で独立。「ホルモン酒場 合掌 東京総本店」、「ホルモン酒場 合掌 日本橋三丁目店」「水道橋大衆酒場 合掌」と立て続けに店舗を展開。「ご当地酒場 北海道八雲町」は4店舗目となる。
壁面には魚市場の写真。
ショーケースから選ぶことも可能。
店内に入るとすぐに目に入るショーケース。そこには、八雲町から直送される毛ガニやアワビなどの海産物が並んでいる。テーブルには八雲町で作られている醤油や塩が置かれ、八雲町にある漁港の写真が飾られている。「たまたま八雲町とご縁があり、食材の美味しさを体感する機会がありました。日本で唯一太平洋と日本海がつながり、海の幸に恵まれているだけでなく、農産物や乳製品にも恵まれています。食材の宝庫である八雲町という名前をもっとみんなに知ってほしいと思い、八雲町の食材をメインにした居酒屋を八雲町役場のご協力を得てオープンしました」と合掌氏は話す。
刺身。
船上で活〆されたホッケの刺身や、サクラカレイ、タラ、ハッカクなど、旬の魚介類が毎朝直送される。「八雲町の全面バックアップ、そして町内にある3つの漁協の協力があり、価格は原価ギリギリで設定しています。そのままでも十分美味しくいただけるので、素材をいかしたシンプルな料理が中心ですが、刺身だけでなく、焼き物、煮物、揚げ物も揃えています」と合掌氏。地ビール、焼酎、日本酒も多く取り揃えるほか、北海道産のワインも置いている。ドリンクの中でもユニークなものが、「北海道メロンハイボール」(390円)や「北海道牛乳ハイ」(490円)。デザートの北海道ソフトクリームも好評だという。
七輪あぶりでもいただける。
ウニいくら丼はレギュラーの他にミニサイズも。
北海道特産の調味料も販売。
利用者は、日本橋近辺のオフィスで働く会社員やOLがメイン。座敷席もあるので、宴会需要も多く、男女比は半々。オープン以来、連日満員という盛況ぶり。
海鮮鍋も人気。
「今回は北海道八雲町でしたが、地方にある町の食材をメインにした、アンテナショップ的な居酒屋を“ご当地酒場”として今後もっと展開していきたいですね」と、目を輝かす合掌社長。八雲町から感謝されている社長のもとに、他の自治体からも声がかかってきているという。
左に合掌智宏氏、右腕である店長は弟。
「美味しい」という言葉と共に、日本橋から多くの人に、その町の名が伝わっていくに違いない。
【ご当地酒場 北海道八雲町】
住所 | 東京都中央区日本橋室町1-5-2東洋ビルB1 |
電話番号 | 03-3242-1833 |
営業時間 | 月〜金 昼11:30〜14:00、夜17:00〜23:30 土曜 17:00〜23:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
客席数 | 80席 |
客単価 | 3,000円 |
開店日 | 2009年8月31日 |
経営母体 | 株式会社fun function |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
水口 海(みずぐち うみ) 2009年10月7日取材