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フードリンクレポート


<営業本部長シリーズ②>
厨房に真っ先に入る。何と言っても料理が命。
内山 英治氏
際コーポレーション株式会社  取締役 営業本部 GM

2008.5.21
外食企業に勤めることは独立するためだけではない。1人では出来ない大きなことが企業なら出来る。働く目標の1つが営業本部長だ。第2回は、「紅虎餃子房」「万豚記」など約300店舗を展開する際コーポレーション。外食業界の重鎮、中島武社長の下、新組織として営業本部を立ち上げ、既存店の見直しを進める内山氏を取材した。


内山 英治(際コーポレーション株式会社  取締役 営業本部 GM)

300店でも手作り

「お客が来るのは、何だかんだ言っても、まず商品。いいスタッフがいればもっと店を好きになってもらえるが、まずは商品」と中島社長に教え込まれた。

 内山氏は店舗を訪ねると、入口を見て、その後、まっすぐに厨房に向かう。麺、飯、点心がきちっと出来ているかを確認する。納得いかなければ、厨房スタッフにその場で教えて、今スグに直させる。調理の知識があるので中国人からも舐められない。

 エリアマネージャーも料理が分かる方々。「数字だけの管理だと改善することが出来ない。客単価、売上を上げる手段は商品しかない」と内山氏は言い切る。

 際コーポレーションはセントラルキッチンを作らない。名物の鉄鍋餃子やニラ饅頭も店ごとの厨房内でレシピに合わせて手作りしている。300店舗が全店で手作りしている外食企業は他にはないだろう。だから、商品、すなわち料理へのチェックを各店を訪ね厳しく行っている。中島社長も時間があれば店舗を巡回している。

 入口を見ることも忘れない。入りやすいか、サンプルが並んでいるか、店内を覗いたらお客は入りたいと思うか。商品を食べてもらうには、まず店内に入ってもらわなければどうしようもないからだ。

 普段は東京・池尻大橋の本社でミーティングをこなし、毎週末には、際コーポレーションお決まりの黒いTシャツを着て店舗巡回するのが、内山氏のルーティーンだ。


内山氏の思い出深い「紅虎餃子房 有楽町店」


全文(有料会員専用)の見出し
俳優志望から、TVで見た際コーポへ
有楽町店店長から取締役に
デシャップから持って行ったらホールの責任
今年は既存店を見直す
(写真全6点)

■内山 英治(うちやま えいじ)
際コーポレーション株式会社  取締役 営業本部 GM。富山県出身。1963年生まれ。立正大学英文科中退後、高級広東料理「摩天楼」で11年間ホールを務める。1998年、際コーポレーション入社。売上最大の「紅虎餃子房」有楽町店の店長に就任後、2006年に取締役に抜擢される。

際コーポレーション株式会社 http://www.kiwa-group.co.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年5月14日取材

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