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フードリンクレポート


人を楽しませるために自分も楽しも!
金指 光司氏
株式会社ポトマック 代表取締役

2008.7.5
神戸発、外食インディーズのポトマック。アーティストの集まるカフェ「トゥーストゥース」をスタートにカッコイイ店舗を続々と出店。阪神淡路大震災後は食べることの本質を知り、美味しさを追求。現在は商業施設を中心に関西22店、首都圏8店を展開している。社長の金指光司氏は、言わば、クリエイター。しかも強固な組織も築いている。神戸弁が耳に優しい金指氏だが、したたかな一面も垣間見た。


「TOOTHTOOTH恵比寿」で取材に応じてくれた、金指 光司氏(株式会社ポトマック 代表取締役)

アパレルで磨いたセンス

 金指氏は工業高校デザイン科卒。ロックやアートなどサブカルチャー好きの同級生達に囲まれて、アパレルの世界に目覚める。ソフトトラッド・ファッションのブランドを展開するアパレル会社に就職。全国展開を始めた。
 
「最初は販売。社長から、お前は服くらいデザインできるやろと言われ、企画ルームができたんです。社長はセンスが良かった。老舗のバーやレストランに遊びに連れて行ってくれたりして、かわいがってもらいました。フランスとイギリスが好きな方で、感性的なことを教えてくれました」

「社長は色んなものをディレクションして、ものを創るプロデューサー。人に指示しながら店を創るのを横で見ていた。こんな感じで店をやったらいいんだと学んだ。あんな新しいブランドしようや、雑貨もしようや、店もトータルでプロデュースせなあかん、と言われました。楽しかった。夜中まで働いて社長に連れて行かれ1時間寝て、朝に会社行って在庫部屋で吐きながら寝たこともあります(笑)。そんな“遊び”から学ぶことも多く、カルチャーを吸収できた」

当時、神戸で金指氏が勤めていた会社と流行を2分していたブランドがある。そこで働いていたのが、バルニバーニの佐藤裕久氏だ。2人は当時から親しい。


「バルバラ・マーケットプレイス」本店 店内

全文(有料会員専用)の見出し
「ランチョンバー トゥーストゥース」誕生
阪神淡路大震災で飲食の本質を知る
大型2店の出店で学んだ足元固め
既存店が落ちるのは絶対納得いかない
昭和のナショナルチェーンを踏襲しない
社員200人全員と年3回面接
(写真全14点)

■金指 光司(かなさし こうじ)
株式会社ポトマック 代表取締役。1963年生まれ。兵庫県出身。アパレルに勤務後、1986年に「トゥーストゥース」で独立し、1991年に有限会社ソーワット設立、カッコイイ店で神戸を沸かした。1995年の阪神淡路大震災を契機に食を中心とした業態に転換。1999年には株式会社ポトマックに商号変更と組織変更し、組織力を高める。現在、商業施設を中心に近畿22店、首都圏8店を展開している。

株式会社ポトマック http://www.potomak.co.jp

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年6月18日取材

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