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フードリンクレポート


内装に合わせたオリジナル家具を提供。
業務用家具、販売高日本一!
株式会社オリバー

2009.2.23
オリバーは、外食・宿泊施設・オフィスなど業務用家具の販売高が日本一の企業。外食チェーン大手300社では、家具シェアの4割を占めている。西葛西にある同社ショールームを、ストア・ロジング事業部 第1グループ長 坂本欣也氏と、東京デザイン第1設計事務所デザイナー 野口大介氏に案内していただいた。


大胆な柄のソファーも外食ならでは。

オリバーは、インテリア・ゼネコン

 同社は昭和42年、愛知県岡崎市で創業。家具メーカーとしてスタートし、業務用家具の分野では、販売高日本一となっている。1988年には、名古屋証券証券取引所2部に上場。2008年度の連結売上高224億円。主要都市に営業拠点を持っている。

 海外の一流家具メーカーとタイアップしたり、世界30ヶ国の工場に生産を委託するなどグローバルな活動を展開。家具の製造・販売だけでなく、施設インテリアのプランから家具の納入・施工までをトータルにプロデュース。いわば「インテリア・ゼネコン」としての役割も果たしている。

 有名な納入実績としては、
1981年 ローマ法皇ヨハネパウロ2世ご利用の調度品、浦上天主堂へ納入
2002年 新首相官邸へ備品一式納品
2005年 中部国際空港(セントレア)ウィングラウンジにロビーチェア納入
2005年 京都迎賓館に特注家具納入
2008年 成田国際空港第2旅客ターミナルビルサテライトに、ロビーチェア納入
2008年 洞爺湖サミットで記者会見台納入


京都御所に収めた、西陣織の椅子。


洞爺湖サミットの記者会見台


オリジナルデザイン、しかも耐久性が高い

 外食向けには、設計施工会社など代理店を通じて販売している。椅子・テーブルなどで多様なパターンを持ち、さらに多様な生地から選んで、店舗オリジナルの家具を製作してくれる。納期も1週間で可能なものもある。

 内装デザインに凝った店舗には、椅子・テーブルにも凝りたい。グラマラスの森田恭通氏が店舗インテリアデザインを手がけた「MEGU香港」。その家具もオリバー製だ。メーカーだから、オリジナルが作れる。

 しかも、独自の厳しい強度試験を行っている。例えば、椅子では座面に60キロのおもりを置き、揺らす。JIS規格では、4千回の振動で合格だが、同社は8千回を義務付けている。しかも、客数の多い大手外食チェーン向けには、1万2〜5千回の振動実験を行うという。業界1位ならでは、耐久性や安全性にも配慮している。


カスタム・オーダーメイド。ベースモデルに肘をつけたり、足を切ったり、生地を変えたりしてオリジナルが安価で作られる。


「カプリス」。プラスチック素材のナイロン樹脂製。トレンドのメッシュ柄。


カフェ向けのテーブル付き椅子。


メンテナンス・コストのかからないベンチシート。スチールフレームに、座面や背面をはめ込むだけ。職人ではなく、配送のドライバーだけで組み立てられる。


前出のスチールフレーム用の背面アタッチメント。各種。


背面の裏側が着脱可能なパネルになっている椅子。パネルを入れ替えるだけで店の雰囲気が変わる。


上記椅子の背面パネル例。


株式会社オリバー http://www.oliverinc.co.jp/index.html

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年2月3日取材


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