フードリンクレポート
内装に合わせたオリジナル家具を提供。
業務用家具、販売高日本一!
株式会社オリバー
大胆な柄のソファーも外食ならでは。
・オリバーは、インテリア・ゼネコン
同社は昭和42年、愛知県岡崎市で創業。家具メーカーとしてスタートし、業務用家具の分野では、販売高日本一となっている。1988年には、名古屋証券証券取引所2部に上場。2008年度の連結売上高224億円。主要都市に営業拠点を持っている。
海外の一流家具メーカーとタイアップしたり、世界30ヶ国の工場に生産を委託するなどグローバルな活動を展開。家具の製造・販売だけでなく、施設インテリアのプランから家具の納入・施工までをトータルにプロデュース。いわば「インテリア・ゼネコン」としての役割も果たしている。
有名な納入実績としては、
1981年 ローマ法皇ヨハネパウロ2世ご利用の調度品、浦上天主堂へ納入
2002年 新首相官邸へ備品一式納品
2005年 中部国際空港(セントレア)ウィングラウンジにロビーチェア納入
2005年 京都迎賓館に特注家具納入
2008年 成田国際空港第2旅客ターミナルビルサテライトに、ロビーチェア納入
2008年 洞爺湖サミットで記者会見台納入
京都御所に収めた、西陣織の椅子。
洞爺湖サミットの記者会見台
・オリジナルデザイン、しかも耐久性が高い
外食向けには、設計施工会社など代理店を通じて販売している。椅子・テーブルなどで多様なパターンを持ち、さらに多様な生地から選んで、店舗オリジナルの家具を製作してくれる。納期も1週間で可能なものもある。
内装デザインに凝った店舗には、椅子・テーブルにも凝りたい。グラマラスの森田恭通氏が店舗インテリアデザインを手がけた「MEGU香港」。その家具もオリバー製だ。メーカーだから、オリジナルが作れる。
しかも、独自の厳しい強度試験を行っている。例えば、椅子では座面に60キロのおもりを置き、揺らす。JIS規格では、4千回の振動で合格だが、同社は8千回を義務付けている。しかも、客数の多い大手外食チェーン向けには、1万2〜5千回の振動実験を行うという。業界1位ならでは、耐久性や安全性にも配慮している。
カスタム・オーダーメイド。ベースモデルに肘をつけたり、足を切ったり、生地を変えたりしてオリジナルが安価で作られる。
「カプリス」。プラスチック素材のナイロン樹脂製。トレンドのメッシュ柄。
カフェ向けのテーブル付き椅子。
メンテナンス・コストのかからないベンチシート。スチールフレームに、座面や背面をはめ込むだけ。職人ではなく、配送のドライバーだけで組み立てられる。
前出のスチールフレーム用の背面アタッチメント。各種。
背面の裏側が着脱可能なパネルになっている椅子。パネルを入れ替えるだけで店の雰囲気が変わる。
上記椅子の背面パネル例。
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年2月3日取材