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フードリンクレポート


古酒「くら」で有名なヘリオス酒造が手がける、
沖縄産パイナップルを使ったリキュールで、
店それぞれの個性溢れる南国の味わいが楽しむ。

2009.3.17
国産食材を使った料理に熱い視線が注がれる外食産業において、アルコール商材においても国産食材使用の波が押し寄せている。今回紹介するのは、琥珀色の古酒としてファンも多い泡盛「くら」を手がけるヘリオス酒造が、地元沖縄産のパイナップルにこだわって作ったリキュール「パイナップル搾り」が発売された。ほんのり香るパイナップルの甘い香りと、アルコール度数12度にもかかわらず優しい口当たりが特徴で、カクテルの幅が広がる点でも使い勝手がよい。そんなリキュールを使ったオリジナルの味わいを展開する3店舗を取材した。


「惣菜・麦酒きゅう」の「パイナップル搾り」を使った人気カクテル。

六本木の隠れ家会員制バーで、さっぱり優しい味わいのカクテルを堪能

 大人になれば誰でも1軒は持っていたいと思うのが「自分だけの隠れ家」。カウンターでゆっくりと酒を楽しみながら、葉巻をくゆらせる。そんな大人の寛ぎが実現できるのが、六本木にある会員制バー「HOME'S BAR 48(ホームズバーヨンパチ)」だ。
 ビルの4階にあり、まるでハリーポッターの中にでてきそうな雰囲気ある外観は、まさに隠れ家の装い。入り口の本の中にはめ込まれた、指紋認証システムで認証されなければ入店できない仕組みだ。


「HOME'S BAR 48」エントランス


「HOME'S BAR 48」店内

 同店の会員になるには入会金を支払う必要はあるが、その後年会費等は不要。会員種別も、一般会員とVIP会員がある。VIP会員になれば、1つ上の階にあるカラオケやダーツなども備えた、誰かの自宅のリビングのように寛げるVIPルームを使うことができ、プライベートな時間を過ごすことができる。また、一般会員は古城をイメージした赴きあるメインフロアを利用。メインフロアは、革張りの立派なソファーのテーブル席と、バーテンダーとの会話もたのしめるカウンター席から構成されている。

 「できないとはいいたくないんです。我が家のように寛いでもらいたい、そんな気持ちでお客さまと接しています。」そう話すのは、料理人出身で店長の内田大介さん。この精神は48をはじめ御曹司きよやす邸などを運営する東京レストランツファクトリー株式会社(港区六本木4−1−9/代表・渡邉 仁氏)の店舗すべてに共通するものなのだという。

 「会員さま同士の交流が頻繁なのも、48の特徴ではないでしょうか。店としてもお客さまの身元を確認しておりますので、この会員さま同士はお話が合うかもしれないと思えばご紹介もしますし、また、お客さま同士も会員制という安心感からか、積極的に話される姿をよく見かけます。」
 
 そんな落ち着いた雰囲気の同店で、「パイナップル搾り」に、ラムとパイナップルジュースを加えてフルーティーに仕上げたカクテルが味わえる。少し生クリームも入れて、柔らかくまろやかな口当たりだ。


「HOME'S BAR 48」の、パイナップル搾りを使用したカクテル。

 「食後酒としても、あまりお酒の強くない女性にも楽しんで欲しい、そんなカクテルです。リキュール自体のアルコールが軽めなので、アレンジがしやすいですね。」と同店バーテンダーの嵯峨 裕幸さん。
 
 是非会員になって、大人の空間で優しい味わいのカクテルを楽しみたい。

【HOME'S BAR 48】
住所 東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿 7&8DINNER 8F
電話番号 03-3585-4855
営業時間 月〜金 19:00〜翌5:00(LO翌4:30)
土19:00〜翌3:00(LO翌2:30)
定休日 日祝
客席数 45席
客単価 8000円
経営母体 東京レストランツファクトリー株式会社



こだわり野菜を使い、東戸塚で女性に支持される店に

 世田谷で古無門などを手がける株式会社エイト(横浜市戸塚区名瀬町2060番地/代表・近藤 一美氏)が運営する、東戸塚で17年間愛されてきた「惣菜・麦酒きゅう」が、地域のニーズに合わせて業態変更をして3月9日リニューアルオープンした。それが、「自然の恵みや きゅう」だ。


「きゅう」店内
 
 モダンな雰囲気の店内で味わえるのは、地産地消にも繋がる地元野菜や、ブランド力のある鎌倉野菜、さらには関連会社が運営・生産するハーブなど、「安心・安全」な野菜を使った料理の数々。そんなこだわりの野菜をメインに掲げる同店のターゲットは、ずばり女性だ。

「東戸塚の女性は意外に、外食を多くされるんです。先日も気がつけば土曜日の夜、満席の店内の8割が女性グループでした。ですから、より女性に使っていただきやすい店にしたいと、業態変更を決めました。そして、駅前を離れれば住宅街が広がっており、30〜40代のファミリー層が多いんです。なので安心・安全な食材を提供することで、家庭のお財布の紐をにぎる奥様が、休日の夕食にお子さん連れで安心して利用してもらえるようにしたい、という想いもあります。また、ちょっとメタボ気味のご主人にも安心して食事を楽しんでもらえればとも思っています。」と、新しい業態へ確かな可能性を感じていると話す店長の長谷川康太郎さん。

 旧業態のうちから、野菜のメニューを徐々に提供しているが、評判は上々とのこと。そんな女性をメインターゲットにした同店では、「パイナップル搾り」を使ったカクテルを4種類用意する。


「きゅう」カクテル、「沖縄の雪」(右)と「サンセット」(左)。

 甘さとパイナップルの酸味がよく合う、カルピスとパイナップル搾りを合わせた「沖縄の雪」や、パイナップル搾りにさっぱりとさせるためにトニックウォーターを合わせブルーリキュールで色づけをした「ブルーオーシャン」など、南国を思わせるトロピカルな味わいのカクテルが2種類。

 また、パイナップル搾りにラムでコクを出し、ジンジャーエールで飲みやすくした「サンセット」や、泡盛「くら」にパイナップル搾り、さらにシークワーサー水を加えた沖縄の味わいをすべて加えたその名も「沖縄」と、食事と一緒に味わえるカクテルを用意している。

 体が喜ぶ国産野菜の優しい味わいとともに、沖縄産パイナップルを使った酒を満喫したい。

【自然の恵みや きゅう】
住所 神奈川県横浜市戸塚区品濃町541-3 オセアンビル1F
電話番号 045-821-0999
営業時間 17:00〜翌5:00(翌4:30)
定休日 無休
客席数 118席
客単価 3000円
経営母体 株式会社 エイト



和を活かした「はるの料理」で女性に人気の和食店

 表参道ヒルズ向かいの河合楽器の脇を入ったところに、ひそやかに、それでいて存在感のある店がある。それが、「Cuisine de HARUNO 表参道」だ。
 
 店内に足を踏み入れると、アジア家具の優しい雰囲気で花がいたるところに飾られた女性好みの空間が広がっている。「はるの」は他にも、汐留店がある。


「はるの」エントランス。


「はるの」店内。

「はるの」で提供される料理は、和をベースにした「創作料理というよりは、オリジナル料理と呼ぶほうがしっくりくるかもしれません。」と店長の能勢さんが話される通り、見た目にも味わい的にも満足感のある料理が並ぶ。是非食したいのが、黒毛和牛を使った「ろーすとびーふ」。半日かけてつくりあげる、ローストビーフは、ジューシーで柔らかくとろけるような味わい。これを「和」の雰囲気で山葵と醤油で食せば、開店当初から人気があるというのも頷ける。

 20代後半のスタッフが中心の同店では、スタッフ一同が一丸となりお客さまとの会話を積極的にするような元気な接客でお客さまをもてなす。

 バーとしても是非使って欲しい、と話すとおり酒が豊富に用意されており、実際食事の後も場所を移動せず酒を楽しむ方も多いのだとか。そんな酒にもこだわる同店でパイナップル搾りを使った「サンライズバッカス」が味わえる。パイナップル搾りに、ヘリオス酒造の看板酒「くら」を使い、さらにフルーティーさを出すためにパイナップルジュースを。さらに美しいサンライズを演出するためにブルーキュラソーとグレナデンシロップで、カクテルを完成させる。さっぱりとした味わいは食欲を湧かせる食前酒としてお勧めだ。


「はるの」カクテル、「サンライズバッカス」。

 NYで人気のVia Quadronnoを東京で2店舗も運営する株式会社 LSダイニング(東京都千代田区丸の内3-3-1/代表・土橋 勇人氏)が運営する、食事もバー利用もできる使い勝手のよい同店。「サンライズバッカス」を片手にスタートする夜は、きっと素敵な時間を過ごすことができるだろう。

 また、パイナップル搾りにラムでコクを出し、ジンジャーエールで飲みやすくした「サンセット」や、泡盛「くら」にパイナップル搾り、さらにシークワーサー水を加えた沖縄の味わいをすべて加えたその名も「沖縄」と、食事と一緒に味わえるカクテルを用意している。

 体が喜ぶ国産野菜の優しい味わいとともに、沖縄産パイナップルを使った酒を満喫したい。

【Cuisine de HARUNO 表参道】
住所 東京都渋谷区神宮前5-1-17 エスキス表参道アネックス1F
電話番号 03-5778-3357
営業時間 11:30〜15:00(LO14:30)
18:00〜24:00(23:30)、バータイム22:30〜
定休日 日祝
客席数 50席
客単価 5500円
経営母体 株式会社 LSダイニング



※各店の情報は取材当時のものです。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。

【取材・執筆】 鈴木 明日香(すずき あすか) 2009年3月9日執筆


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