フードリンクレポート
チョコだけじゃない!ウイスキーとスイーツのマリアージュ。
ウイスキー人気はホンモノか?現場潜入レポート Day 13
ウイスキーとスイーツのマリアージュはいかに?
・チョコだけじゃない!ウイスキーとスイーツのマリアージュ
4月11日に六本木ヒルズのアカデミーヒルズ・アーテリジェントスクールで開催された、「大人のためのシングルモルト&スイーツのマリアージュセミナー」に参加してきました。
この講座は、サントリーとスイーツに関するフードコンサルティングを手がけるポットラックインターナショナルによる共同講座。不定期で何回か開催されている講座です。
まず第1部では、ショコラコンシェルジュでもある、講師ポットラックインターナショナルの平田早苗さんがチョコレート業界の動向の他、チョコレートのテイスティングについてレクチャー。
続く第2部では、サントリーの江澤さんからウイスキーについてのレクチャー。製法や、「山崎」と「白州」について話があった後、ウイスキーのテイスティングへ。
まず最初に、「山崎」10年のハーフロック。このロックグラスはセミナーのお土産として頂きました。
続けて「山崎」と「白州」のそれぞれ10年と12年をテイスティング。年数の微妙な違いと共に、甘やかな「山崎」と、キレがよくスモーキーさも感じる「白州」との違いも感じることができました。
そしていよいよ、シングルモルトとスイーツのマリアージュに。今回のウイスキーの飲み方は、ハイボールとオン・ザ・ロックス。初めに、ハイボールの美味しい作り方を倣いました。
コツはとにかく冷やすこと。ウイスキーもソーダも良く冷やしておき、まずはグラスに氷を入れて、液体を注ぐ前にマドラーで氷を混ぜてグラスを冷やし、ウイスキーを注いだらまた混ぜ、最後ソーダを注ぐ時には、ソーダを壊さないように氷の隙間から静かに注ぎ、最後かき混ぜるのは軽く1回だけ。
ワンポイントとして、それぞれの味の特徴から、「山崎」を使ったハイボールにはオレンジピール、「白州」のハイボールにはレモンが合うと、江澤さん。
最初のマリアージュは、「白州」10年のハイボールとバニラ風味のマカロン(この日は「グランフール」のマカロン バニラ)。※写真の小瓶は12年。
マカロンのバニラ風味のクリームのミルキーな甘さが、「白州」と良く合います。さらに質感の軽いマカロンなので、ソーダで割ったハイボールの軽さと良くマッチするとのこと。講師の平田さんいわく、「白州」の森林の様なさわやかな香りは、抹茶風味のお菓子にも良く合うとのことで、抹茶クッキーと合わせても美味しいそうです。
続いては、「白州」12年のオン・ザ・ロックスとアーモンドのホワイトチョコレートがけ(この日は「ドゥバイヨル」のロシェブラン)。
「白州」の持つふっくらした甘みは、ホワイトチョコと良く合います。これがビターチョコだったり、板チョコだったりすると、重過ぎて「白州」が負けてしまうそう。もちろん、抹茶チョコレートともバッチリ合うとのこと。
今度は、「山崎」10年のハイボールとチョコレートスフレ(この日は「ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ」のスフレ・オ・ショコラ)。※写真の小瓶は12年。
チョコレートがウイスキーが合うのは周知の事実ですが、ほんのりと香るスフレのオレンジ風味が「山崎」の風味と良く合い、スフレの軽さが軽快なハイボールに合います。この他にも、マロングラッセやナッツの風味があるスイーツも「山崎」のハイボールに良く合うそうです。
そして最後は、私がこの日一番感動したマリアージュ。
「山崎」12年のオン・ザ・ロックスとキャラメルクリームのマカロン(この日は、「セバスチャンブイエ」のキャラメル・フルール・ド・セル)。
濃厚なキャラメルクリームが入っていて、フルール・ド・セル(塩の結晶)というだけあって、ほんのり塩味がするこのマカロン。キャラメルの香ばしい香りやクリームの滑らかな甘さが、香ばしく奥行きがあってまろやかな甘みも持つ「山崎」12年と、ベストマッチ。長い余韻に浸れる相乗効果の高い組み合わせ。まさにマリアージュです!
他にもこの「山崎」12年は、キャラメル味のプリンやアイスクリーム、そしてなんと羊羹、こしあんの物に良く合うそうです。良く練った奥行きのある甘みとの相性がいいとか。「ウイスキーと羊羹」、驚きです。
ただのお酒の“あて”ではなく、お酒もスイーツも一層美味しくなるマリアージュ。新しいウイスキーの世界に出会えました!