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フードリンクレポート


苦労すればノウハウは残ると、独自資本を選択。
〜ROI主催「中国進出セミナー」進出編〜(4−1)
関 敏氏 株式会社ROI 取締役

2010.6.9
「ファンくる」「グルリザ」でお馴染みのROI。その取締役、関敏氏が中国進出セミナーを5/21に開催した。関氏は大手コンサルティング会社出身。同社が中国進出を決め、2003年、中国シンセンにて300席の和食店をオープン。月商300万円を2100万円にまで育てた。現在の中立的な立場で、中国市場で外食を成功させるノウハウを語った。4回シリーズの第1回目。レポートは安田正明。


上海万博、中国館に行列する観光客。

苦労すればノウハウは残ると、独自資本を選択

 日本貿易振興機構JETROによると、中国の2000年の1人当たりのGDP(国内総生産)は946ドル。それが、09年には3566ドルにまで上昇。10年間で3.8倍となっている。

 中国の総人口は13億人。その1.5%に当たる約2千万人が月収10万元(約130万円)の「富裕層」と言われている。その次の月収5万〜10万元(約70万〜130万円)の層は全国で5千万人と推定されている。

 中国の外食市場は、都市部で共働き家庭が多く、経済発展とともに外食への依存度が年々高まっている。1988年には238億元(約3200億円)だったが、上海万博の今年2010年には2兆元(約27兆円)に達すると言われている。日本の外食市場、2009年の24兆円を抜く見込み。この伸長目覚ましいマーケットを狙って、「マクドナルド」「ケンタッキーフライドチキン」「スターバックス」など米国の外食チェーンが攻勢をかけている。

 この中で、関氏は和食店の開店を目指した。まずは、進出方法。FC供与、合作・合弁、独資の3つの方法がある。


関敏氏(株式会社ROI 取締役)。
<続く>

【取材・執筆】  安田 正明 (やすだ まさあき) 2010年5月21日取材

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