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フードリンクレポート


モヒートがなんと100種類!そのインパクトと楽しさを味わう。
こんなカクテルに誰がした?あの美味しさとカッコ良さをもう一度! Day3

2010.6.9
近頃、カクテルを飲む機会が減っていませんか?今、若者を中心に“カクテル離れ”が進んでいます。居酒屋で飲んだまずいカクテルに懲りたから?本当に美味しいカクテルに出会ったことがないから?バーでスマートに注文し、丁寧に作られた美味しいカクテルを、名前の由来なんか語りながら飲む。かつて、カクテルにはそんなカッコ良さがあったはず。カクテル人気の復活を期待しながら、1ヶ月間美味しいカクテルを追い求めます!レポートは村田麻未。毎週水曜・金曜に掲載。全18回。


カクテル「コスモポリタン」もモヒートに!?

モヒートがなんと100種類!そのインパクトと楽しさを味わう

「何十種類もモヒートが飲めるんだよ!」という友人からのウワサを聞きつけ訪れたのは、広尾にあるBar「THE PLACE」。広尾の商店街を抜けたビルの2階にある、落ち着いた大人の雰囲気漂う本格派のBarです。


「THE PLACE」店内。カウンター、テーブル席の他、個室もある。

 ラムが好きな私にとって、「モヒート」は大好きなカクテルのうちの一つですが、周囲に好きなカクテルを聞いてみても、「モヒート」を挙げる人は少なくありません。「ミントの香りが爽やかで好き。」とか「甘過ぎずすっきりしていて、アルコールも強過ぎず弱過ぎず、いつでも飲める。」などの意見が多く、人気のカクテルです。

 カウンターに座り、「モヒートを飲みに来ました!」と伝えると出てきたモヒート専用メニューにビックリ!なんと「“100種類”のモヒート」の文字。モヒートが100種類??モヒートはモヒート、そんなにも多いバリエーションは想像がつきません。
 

2010年度版、モヒートメニュー。


びっしりとモヒートメニューが並びます。価格は大半が均一の1500円。

 早速メニューを開いてみると、いくつかのカテゴリーに分かれおり、オーソドックスなラムをベースにした「ラム モヒート」(31種類)から始まり、アルコール度数が高い「デンジャー モヒート」(10種類)、シャンパンベースの「シャンパン モヒート」(6種類)、ワインベースの「ワイン モヒート」(8種類)、「リキュール モヒート」(11種類)・・・と、本当に100種類の品揃え。

 ただ、よく見てみると、「マイタイ・モヒート」、「ピニャ・カラーダ・モヒート」、「ミモザ・モヒート」なんていうものまであり、メジャーなカクテルの名がそのまま付いたモヒートが目に付きます。

 バーテンダーの鈴木さんによれば、モヒートとは元々、スピリッツとライムジュース、ミント、砂糖を使ったカクテルのこと。その起源は16世紀にまでさかのぼり、ラムベースが一般的になったのは1930年代だとか。要は、ラムベースでなくてはならないわけではなく、ライムジュース、ミント、砂糖を使えば、何でもモヒートになり得るということ。


メロンリキュール「MIDRORI」 を使った緑色が鮮やかな「ヒスイ・モヒート」。

 この店では、5年前から夏場(6月〜9月)にモヒートを取り上げるキャンペーンとして「100 Mojito Gallery」と題し実施していて、今年で5回目のSEASON5。人気に応えて毎年メニューの多くを新メニューと入れ替えて、パワーアップしているそうです。まさに今シーズンは先週から始まったばかりです。

 まず頼んだのは、ベーシックな「モヒート」と、ブラジルのスピリッツ「ピンガ」を使った「カイピリート」。そう、名前の通り、カクテルの「カイピリーニャ」のモヒート版です。


手際良く、確かな技術で作られていくモヒート。

 優に20cmを超える大きなグラスが登場。そして、驚くのはミントの量。片手で掴みきれないくらいの大量のミントが投入されます。ミントが少な過ぎて中途半端なモヒートにがっかりした経験のある私としては、何とも贅沢なそのミント使いに、期待が高まります。


たっぷりのミントがグラスへ。

 グラスを近づけただけでミントの香りが漂ってきて、飲むとラムの味わいとミントの香りが炭酸と共に爽やかに広がり、これぞモヒート!という感じ。この大きなグラスと大量のミントの迫力は、まさにアメリカ級で、飲み応え十分です。確かな技術で作られたモヒートは、味ももちろん十分に満足です。


ピンガを使った「カイピリート」。


つまみに頼んだバーニャカウダ。野菜のフレッシュ感がモヒートに合います。

 一緒に行った友人は、メニューには無いけれど、自分の好きなカクテル「オールド・ファッションド」をモヒートにできないかとリクエスト。そして、作ってもらいました、「オールド・ファッションド モヒート」。


メニューには無かったけれど作ってもらった「オールド・ファッションド モヒート」。こちらは、オールド・ファッションドらしく背の低いグラスで。

 何でもアリだからこその100種類なのですが、それにしてもやっぱり“100種類”というインパクトは凄いのです。100種類あるからこその選ぶ楽しさ、ワクワク感があり、そこへ行きたいという動機になります。そして、話題性。何人かの違う友人から聞いたこのBarのウワサでは、「何十種類かのモヒートが飲める」というものでした。

日常的に足を運ぶ機会が少ない本格的なBarでも、こんな面白いキャンペーンをやっていたら行ってみようという気になります。本格的カクテルの味を楽しく味わえる素敵な企画でした。


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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