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フードリンクレポート


第1回カクテルナイト、満員御礼で開催しました!
こんなカクテルに誰がした?あの美味しさとカッコ良さをもう一度! Day17

2010.7.28
カクテル人気の復活に期待しながら、美味しいカクテルを追い求めて1ヶ月以上が経過。なぜカクテル離れが進んでしまったのか、不味い居酒屋カクテルの影に隠れてしまったカクテルの本当の魅力とは何なのかが徐々に分かってきました。カクテルの美味しさとカッコ良さを体感しながら、その魅力にさらに迫ります!レポートは村田麻未。毎週水曜・金曜に掲載。全18回。


満員御礼で終了したカクテルナイト。

第1回カクテルナイト、満員御礼で開催しました!

 7月24日土曜日、「カクテルナイト」と称して、美味しいカクテルをこの特集の読者の方を始めとして、カクテルを通して知り合った方々と楽しむイベントを開催しました。第1回目ということで、不安もあったものの、ツイッターを中心に呼びかけて申込みがあった15名の方にご参加いただき、満員御礼。学びあり、驚きありの楽しい会となりました!


参加者の大半はカクテル好きの一般の方です。

 会場となったのは、この特集のDay5などでもご紹介した、銀座8丁目の「Bar Sona(ソーナ)」。オーナーバーテンダーの関亮太さんにご協力頂き、いくつかのプログラムを用意。様々な切り口で、カクテルの奥深さと美味しさを感じてもらおうという企画にしました。

 最初のプログラムは、「誰でもできる、スタンダードカクテルを美味しく作るコツ〜モヒートを作ってみよう〜」と題して、関さんにレクチャーをしてもらいながら、お客さんに自分たちでモヒートを作ってもらう企画です。ここ最近、ますます人気が高まっているモヒート。でも、実際に作ったことのある人は少なく、今回のイベントでも事前の興味が一番高いプログラムでした。

 2名のお客さんにカウンターの中に入ってもらい、関さんに倣って作ってもらいました。手順一つ一つは決して難しくないのですが、ひと手間かけること、考えられた順序など、なるほどと唸る場面がたくさんありました。簡単にその作り方とポイントをご紹介します。


関さんが一つ一つ、丁寧に指導してくれます。

1)キューブ状のブラウンシュガー2〜3個を容器に入れ、ソーダを加えて潰します。ジャリジャリ感が残ってもOK。
2)そこへカットライムを加えて、ライムを潰しグラスへ移します。ここで、甘みと酸味のバランスをとります。
3)茎を除いたミントの葉の部分だけ(茎は苦味が出るため。)を容器に入れ、ラムを40〜45cc注ぎ、葉を叩いて香りを出す時のようなイメージで潰しながら香りを出していきます。
4)3)の葉の部分が入らないように、グラスに液体を加えます。
5)クラッシュアイスを加え、しっかりとよく混ぜます。
6)ミントの葉をくわえます。グラスの横から見た時に、ミントの葉が見えるように配置します。
7)さらに、クラッシュアイスを加えて、最後に飾り用の茎付きミントの葉を、手の甲に乗せてパンッと叩いて香りを出してから飾って出来上がり。

 ミントは、茎の部分を取り除いた葉の部分のみを使ったり、ブラウンシシュガーや熟成させたラムを使うなど、素材へのこだわりも然ることながら、工程は時間と手間はかかるものの、考え抜かれたプロの技でした。


潰す工程は2回に分けて。ミントの葉の形を大切にする為です。


ラムは7年物の、キューバ産「ハバナクラブ」。

 味は、一同、「美味しい!」の歓声。香りがこれまで飲んできたモヒートと全く違います。ミントの香りがグラスからたちこめ、口にすると鼻と口に一気に香りが広がりました。


関さんも一度に作るのは初めてという15杯のモヒートが並ぶと壮観。


こだわりのおつまみも。「ホワイトオークでスモークされた薫製卵」。能登のわじまの塩を添えて。

 続いては、「ここで差がつく、カッコ良く頼めるカクテル教えます」というプログラム。ただカクテルを頼のではつまらない、カクテルを知っている人に見られるようなカッコ良くカクテルを頼める方法を教わります。

 そのカクテルとは、「カンパリシェカラート」。その名の通り、カンパリを使ったカクテルなのですが、作り方は至ってシンプル。カンパリを氷と一緒にシェイカーで振るだけ。シェイカーで振ることで、空気を含まされたカンパリがとてもまろやかになるんです!


シェイクするだけで、オシャレなカクテルに変身!

 そして、オススメはレモン果汁を少々加えること。苦味がおさえられて、甘みが引き立ち、さらにまろやかに感じます。何も手を加えていないカンパリと飲み比べをしましたが、確かに質感も、味も違って驚きでした!これは、「カンパリシェカラートをレモン入りで。」とオーダーすればいいそう。カクテル通に見られる、明日から使える豆知識です。


「タマネギとお醤油のオイルサーディン」もカクテルにも合う美味しいおつまみ。

 そして、最後は「フレッシュ野菜を使ったカクテルを味わおう!」。今回素材に選ばれたのは、セロリ。皆さん、セロリのカクテルは初体験で興味津々です。


様々なプレゼンテーションに参加者も引き込まれていきます。

 セロリのカクテルは2バージョン作っていただきました。一つは、家でもできるお手軽バージョン。セロリを1cm角にカットし、カットしたライム、ウォッカ、ガムシロップの入ったグラスにたくさん入れます。かなり思い切った量のセロリを入れます。最後にクラッシュアイスを加えて、よく混ぜれば出来上がり。とっても簡単。味は、セロリが爽やかに香る、すっきり飲みやすいカクテルに仕上がっていました。


ショートグラスに注がれるバー・バージョンのセロリのカクテル。

 今度は、セロリのカクテルのバー・バージョン。ウォッカ、グレープフルーツ果汁、ライム果汁、セロリ、そして氷を入れて、滑らかになるまでミルにかけます。滑らかになるまでかけることで、セロリの旨みが出てくるそうです。グラスの口に塩をつけておき、そのグラスに注いで出来上がり。こちらは、どろっと濃厚な質感で、味は先述のセロリカクテルよりも洗練された味に仕上がっていました。

 その後、関さんのご好意でプログラムには無かった応用編のスイカのカクテル、パッションフルーツのカクテルも作っていただきました!


スイカのカクテルも絶品。

 終わる頃には、カクテルの美味しさとお酒に酔って、皆さんいい気分。飲むだけとは違う角度からカクテルを知っていただき、手をかけて作られた美味しいカクテルを満喫していただく、いい機会になったのではないかと思います。参加していただいた皆さん、全面協力をしていただいた「Bar Sona」さん、ありがとうございました!!

 第2回カクテルナイトを早くも計画中です。お楽しみに!

「Bar Sona」
http://www.bar-sona.jp/


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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