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フードリンクレポート


新しく出会った爽快カクテルで暑い夏を楽しもう!
こんなカクテルに誰がした?あの美味しさとカッコ良さをもう一度! Appendix1

2010.8.4
カクテル人気の復活に期待しながら、美味しいカクテルを追い求めて1ヶ月以上が経過。なぜカクテル離れが進んでしまったのか、不味い居酒屋カクテルの影に隠れてしまったカクテルの本当の魅力とは何なのかが徐々に分かってきました。カクテルの美味しさとカッコ良さを体感しながら、その魅力にさらに迫ります!レポートは村田麻未。毎週水曜・金曜に掲載。全18回+付録2回。


イギリスの夏の風物詩PIMM'S(ピムス)を使ったカクテル。

新しく出会った爽快カクテルで暑い夏を楽しもう!

 前回に引き続き、この酷暑を少しでも涼しく楽しく過ごせるカクテルを探し求めている今日この頃。先日、初めて飲んだのがPIMM'S(ピムス)。ピムスというのは、柑橘系のフルーツとハーブを使って作るイギリス原産のリキュール。正直、知らないお酒だったのですが、イギリスではかなりメジャーなリキュールだそう。ソーダで割って飲むスタイルがポピュラー。夏のスポーツ観戦時、例えば、テニスの全英オープン、ウィンブルドンの観客席ではこのピムスを飲む光景が多く見られるそうです。


イギリスでは、ピムスを屋外で楽しむ光景がよく見られるとか。

 訪れた「Paradise Kitchen WAI(パラダイスキッチン ワイ)」(東小金井)では、「サマーパンチボール」という特別メニューのカクテルにピムスを使って提供しています。ピムスをソーダで割り、カットしたフルーツなどが入っていて、見た目にも楽しい夏らしいカクテルです。


サマーパンチボールは3種類。ピッチャー2000円、グラス500円。

 もっともカラフルな「パーフェクトピムスパンチ」をオーダーしてみました。ピッチャーには、オレンジ、レモンと共にカットされたキュウリも入っています。イギリスでもキュウリを入れることがあるそうで、不思議な感じですが、これが何ともいいアクセントに。


キュウリのスライスが入っているのは面白い。

 味は、フルーツティーソーダという感じで、ほんのりキュウリとハーブの香りが漂う爽やかなカクテル。ソーダ感覚で楽しめます。この暑い季節にピッタリで、さっぱりとした味は食事の邪魔もしません。


「Paradise Kitchen WAI(パラダイスキッチン ワイ)」店内。


女性を中心に人気が出てきた、ピムスパンチ。

 中村店長さんによれば、女の子同士のグループ客に人気だとか。でも、「最近は男性でもビールを飲まない人が増えていて、最初からカクテルを飲む方も結構います。」とのこと。きっと、そんな男性にも受け入れやすいカクテルですね。

 銀座の「Bar Clipper(バー クリッパー)」で飲ませてもらったカクテルは、最近注目の「シーバスポップ」。氷を入れたグラスを用意し、ウイスキーのシーバス12年を1:3の割合で、ソーダ割りに。最後にレモンピールで仕上げます。ウイスキーとソーダのバランスが良く、ウイスキーとレモンの香りがスタイリッシュな味わいを出す大人なカクテルです。日本のウイスキーで作るハイボールとは全然違った雰囲気と美味しさです。


大人味の爽快感が夏にピッタリな「シーバスポップ」。


地下1階にある「Bar Clipper」は落ち着ついた雰囲気のバー。

 暑い日の終りに、こんなカクテルを飲めたらすーっと冷えてリラックスできますよね。こちらも男性にもうけそうなドライな味。ビールの替わりに一杯目から飲みたいカクテルです。


野菜スティックをつまみにシーバスポップ。

猛暑に、冷たくさっぱりしたカクテルを味わう。暑い夏だからこその、楽しみだったりします。

 余談ですが、先日この特集でご紹介した、日比谷Barのカクテル創作オフ会にて私が創ったカクテルが、同店の今月のカクテルフェアメニューの一つとして採用されました!ラムのドン・フリオとウイスキーのラフロイグを使ったカクテル、「ビター・バケーション」です。「日比谷BARの食卓 銀座店」(銀座5丁目)にて今月(8月)いっぱい飲むことができます。ご興味ある方は、是非!

→「Day13 カクテル創作は“錬金術”。カクテル創作オフ会に潜入!


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ)


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