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フードリンクレポート


ドンペリ出す店も。片瀬西浜はカフェ的にレベルアップ。
〜昨年の冷夏から一転。猛暑で海の家が復活。〜(5−3)

2010.8.6
昨年は冷夏で盛り上がりを欠いた海の家商戦であるが、今年は7月中盤以降の猛暑で、昨年の3割増〜5割増の売り上げを記録する店舗が続出している。また、湘南地区では逗子と片瀬西浜を中心にカフェやダイニング、ライブハウスのテイストを強調して、地元住民、アフター海水浴、音楽ファンの需要開拓に成功する店舗も増え、ビーチサイドの夏季限定レストランの様相が濃くなっている。盛り上がる海の家商戦の前半戦を総括する。5回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


パーティカンパニーの「the Beach Cafe」は2区画を占拠。水族館の真裏にあり非常に目立つ。

ドンペリ出す店も。片瀬西浜はカフェ的にレベルアップ

湘南のビーチでも最大の集客力を誇る藤沢市の片瀬江ノ島。江ノ島に連なる道を境に、海水浴場は片瀬西浜と片瀬東浜に分かれるが、藤沢市役所によれば昨年は合わせて420万人が訪れ、例年どおりだったという。

 うち約300万人が西浜、約100万人が東浜で、2004年の新江ノ島水族館リニューアルオープン以来、西浜は毎年300万人台を維持し、カフェ、ダイニング、ライブハウスの要素を強調した大人が水着を着ていなくても楽しめる、新しい海の家像の発信地の地位を確立している。

 印象として、片瀬西浜の海の家はカフェのテイストが全般に強く出ており、また東京のトレンドと直結している点で、ライバルの由比ガ浜や逗子海岸と異なっている。その傾向は年々強まり夏季限定の飲食店街のような雰囲気を醸し出している。

 それに対して、東浜はファミリーが主流ではあるが、10代、20代前半の海水浴客も多い。海の家は全般に従来型で特に見るべきものは少ない。今年は18軒が出店している。
 片瀬西浜の海の家の数は31軒であり、湘南では逗子に次ぎ第2位。全国でもおそらくトップ5に入る賑やかさだ。

 そうした中で、なんと「ドンペリ」を出す海の家があるというので行ってみた。水族館裏の海の家が連なる中では西端に近い場所にある、「ワイルドボア」がそれだ。


「ワイルドボア」外観。

 運営するのは、中古車販売、イベント企画、飲食業などを展開する、立正コーポレーション(本社・横浜市港北区)で、飲食は横浜市内で横浜家系ラーメンの「九ツ家」を経営している。今年は昨年に続いて2回目の出店だ。
<続く>

【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年8月3日執筆

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