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フードリンクレポート


バギーとワイングラスで豊洲「CAFE;HAUS」のターゲットを分析!?
〜独自の手法で人気のカフェを次々とプロデュースし、「カフェを通した街づくり」を実践する〜(5−3)
入川秀人氏 入川スタイル&ホールディングス株式会社 代表取締役

2010.8.27
カフェブームの先駆けとなるキャットストリートのWIRED CAFEを始め、これまで数多くのカフェを創造するとともに、「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」やユニクロの新業態である「UT STORE HARAJUKU」の店舗プロデュース、東急電鉄沿線の街づくりの他、業態開発や店鋪開発から企業ブランディングまで、幅広い分野のプロデュースを手掛ける入川氏。新たにオープンし話題となっている、豊洲の「CAFE;HAUS」、六本木一丁目の「ARK HiLLS CAFE」を例に、カフェを通してコミュニティを創造し、街を変える、そのプロデュースの手法とカフェづくりに対する思いを聞いた。5回シリーズ。レポートは村田麻未。


「CAFE;HAUS」(豊洲) 外観。

バギーとワイングラスで豊洲「CAFE;HAUS」のターゲットを分析!?

 5月7日、豊洲のららぽーとに隣接する晴海通り沿いに、入川氏がプロデュースする「CAFE;HAUS(カフェハウス)」がオープンした。ここは、この街区を定期借地している大和ハウス工業が、日常の中でライフスタイルの提案に触れてもらおうと事業企画と設計・施工を行った新しい試みのカフェで、コンセプトに賛同した14社の住宅関連メーカーも協力している。108坪、テラス席含め160席の大型店舗だ。

 ランチタイムから午後にかけては、周囲の高層マンションに住む赤ちゃんや小さい子供を連れたママたちで賑わい、夜は近くの住人や会社帰りの人たちが集まる。オープン間もないが、連日ランチタイムは満席、閉店の23時近くまで賑わう人気の店になっている。

 筆者もよく行く店だが、ランチタイムに行って驚いたのは、バギー(赤ちゃんを乗せるベビーカー)の多さ。8割位を占める、赤ちゃん連れのママたちの大多数がバギーで来店していたのである。広い店内には、バギーを席の隣に置くスペースがあり、エントランス脇にはバギーを押して入れる、ゆったりとしたスロープが設置されている。


「CAFE;HAUS」店内。明るく開放的なカフェスペース。
★続く

【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ) 2010年7月23日取材

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