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ビストロに続きイタリアンバールを成功させた魚金の戦略。
〜居酒屋発がぶ飲み「ワイン食堂」大ブレイクの現場〜(3−1)

2011.3.13
ただ今一大ブームとなっているのが、単価4000円台以下でワインと一緒に食事を提供する「ワイン食堂」。フレンチのビストロばかりでなく、イタリアンバール、和食などとフレンチやイタリアンとのフュージョンといった様々な業態に広がっており、大盛の料理、がぶ飲みのワイン、ターゲットは男性サラリーマンといった共通点を持っている。そういった居酒屋発のがぶ飲み「ワイン食堂」の現場を歩いた。3回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


魚金の「ワイン食堂」の成功は偶然の産物ではなかった。

ビストロに続きイタリアンバールを成功させた魚金の戦略。

 サラリーマンの聖地、新橋で突如起こったかに見える「おやじビストロ」ブーム。それがイタリアンにも拡大していることが実感できるのが、魚金が経営する「イタリアンバル UOKIN」。ビストロにしてもイタリアンにしても、従来の主たる顧客は女性だった。しかも20代から30代前半のF1世代。ところが魚金系列の「ワイン食堂」はどの店もおやじ率が非常に高い。男、男、男の人だかりである。


「イタリアンバル UOKIN」外観。

 グルメ雑誌を開いてもグルメ番組の見せ方もレストランの営業方針も、ヨイショするのは女性ばかり。トレンドをつくるのは女性、女性、女性の掛け声。長らく続いたF1世代でなければ人でなしの如き風潮に対して、「いいかげんにしてくれ。俺たちにもグルメを解放しろ。グルメの主導権を渡せ」という男たちの心の叫びがこだまするような店だ。


「イタリアンバル UOKIN」1階。


★続く。
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【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年3月12日執筆

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