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【関西外食!めっちゃ熱いやんけ!!】
No.3 神戸三宮の外食を守り続ける情熱社長。

2011.7.21
現在、著しい成長を続けている、大阪。東京の次に日本の外食をリードする拠点でもある。大阪駅の開発プロジェクトによって、大阪の街が注目されている。また、今後は大阪駅北側に広がる梅田貨物ターミナル一帯も再開発事業の手が加わり、国際交流・教育・ビジネスの拠点へと変わる。今、日本中で最も熱い関西エリア(大阪・兵庫・京都)の熱い外食経営者達を毎日1人ずつ紹介する。レポートは小山裕史。


池原晃喜氏(情熱ダイニング株式会社 代表取締役)

神戸三宮の外食を守り続ける情熱社長

「神戸を幸せの街にしたい・・」この言葉が、神戸の外食に情熱をかける情熱ダイニング 代表取締役 池原晃喜氏の言葉である。池原氏は、阪神大震災の翌年、1996年に神戸の地下に「しーじぇいの台所」をオープンして、情熱ダイニングはスタートした。

 もともと、和食の料理人だった池原氏は、震災時に、姫路のお店を任されていて、神戸にはいなかったが、実家が被災して、家族は避難所暮らしをしていた。神戸の街を復興させたい、幸せにしたいとの願いが、起業してから、15年経つ今でも、池原氏の思いは変わらない。

 今では、神戸で10年以上経営している外食企業は、情熱ダイニングの他は、2社~3社ぐらいである。

 現在、神戸で7店舗展開する情熱ダイニングは、居酒屋でなく、各店舗が特徴を持った料理屋である。全店舗、神戸の丹波の契約農家から仕入れ、兵庫県の食材をふんだんに使った料理は、料理人である、池原氏ならではの拘りである。池原氏自身、各店舗の商品は地産地消を徹底すると言う。

 そんな、情熱ダイニングのスタッフ教育も情熱満載である。神戸では、いち早く、朝礼を取入れ、事務所の壁には、各店舗ごとに、チームプロジェクトが貼り出されている。各チームのスローガンと月ごとに、スタッフのやるべき事などが、スタッフの直筆で書かれ、全員参加の店作りをしている。社長と言うより、先生のような存在である。

 池原氏から学び、情熱ダイニングを卒業した子供達も、池原氏と同じように、神戸の街を幸せにしようと独立している。神戸でビストロ業態をやっている。「サンビキノコブタ」、「畑舎」、「ベジバール」などは、情熱ダイニングの卒業生のお店である。神戸の街をこよなく愛し、神戸の外食の先生的な存在である、池原氏。神戸の外食を今後も、見守り続けてほしいと願う。


■情熱ダイニング株式会社  代表取締役  池原晃喜氏
〒650-0011 神戸市中央区下山手2-13-11 トアロードビル701
電話:078-331-0157  店舗数 7店舗
HP:http://www.ko-z.com/

【取材・執筆】 小山 裕史(こやま ゆうじ) 2011年4月16日取材


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