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【関西外食!めっちゃ熱いやんけ!!】
No.12 浪速の商売人発掘道場。

2011.8.3
現在、著しい成長を続けている、大阪。東京の次に日本の外食をリードする拠点でもある。大阪駅の開発プロジェクトによって、大阪の街が注目されている。また、今後は大阪駅北側に広がる梅田貨物ターミナル一帯も再開発事業の手が加わり、国際交流・教育・ビジネスの拠点へと変わる。今、日本中で最も熱い関西エリア(大阪・兵庫・京都)の熱い外食経営者達を毎日1人ずつ紹介する。レポートは小山裕史。


松野智和氏(株式会社元気ファクトリー 代表取締役)

浪速の商売人発掘道場

 一人焼肉、カウンター焼肉のパイオニアである、「焼肉どん2」を展開する株式会社元気ファクトリー 代表取締役社長 松野智和氏は、「焼肉どん2」の創業者、BOSSである、今吉純一氏から学んだ、元気、笑顔、挨拶があれば何でもできる精神で、元気ファクトリーの社長を任された。

 BOSSの今吉氏は、20歳でフランス・パリに渡欧して、2年間下積み時代を過ごし、帰国後、「焼肉どん2」の前身である「喫茶どん」をオープンして、元気ファクトリーがスタートした。

「焼肉どん2」と言えば、カウンターに七輪が置かれ、御一人様大歓迎の焼肉屋である。普通、焼肉屋といえば、ボックス席にコンロがあり、店のスタッフが料理を運ぶのが定番のスタイルだが、カウンター越しの元気のあるスタッフとの会話が飛び交うのが「焼肉どん2」のスタイルである。

 カウンターでお肉を焼きながら、笑顔が絶えないスタッフに「店長その肉なに?」「にーちゃん、今日のお勧めは?」など、あーでもない、こーでもないなど会話が飛び交う店内は、笑顔、活気に溢れている。

 ほとんどのお店が、朝の5時まで営業しているが、東通店と東京・歌舞伎町店は朝の9時まで営業している。歌舞伎町店は、土地柄、老若男女や観光客、外国人からホスト、ホステスなど様々なお客さんが来店される。もちろん、常連客からも愛されている事から、「焼肉どん2」の中で、一番の売上げを叩き出している。浪速から生まれた「焼肉どん2」は東京でもカウンター焼肉を確立させた。

 また、今後は、焼肉でなく、「ラーメン玉五郎」の出店を進めている。日本に根づいた文化の業態をやろうとの事で、ラーメン業態を始め、今後は焼肉以外には、焼鳥、うどんなどの業態も検討している。

 大阪で業態を温めて、外に発信するのが元気ファクトリーの戦略。また、7年前から独立支援制度を行っており、元気・笑顔・挨拶を学んだ5名のOBが活躍している。現在も独立予備軍が増殖中で、元気ファクトリーはまさに浪速の商売人発掘道場である。道場長の松野氏のDNAを継いだ経営者が、続々と外食を盛り上げてくれるに違いない。


■株式会社元気ファクトリー 代表取締役 松野智和氏
〒556‐0022 大阪市浪速区桜川2‐4‐3 カーサベラ桜川1F
電話:06‐6562‐3628  店舗数:直営19店舗 のれん分け2店舗
HP:http://www.genki-factory.com/index.html

【取材・執筆】 小山 裕史(こやま ゆうじ) 2011年5月16日取材

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