ブランドショップ、飲食店をはじめ金融・証券関係、IT企業、さらには美術館、映画館などの文化施設、ラグジュアリーホテルが混在する六本木ヒルズ。平日はヒルズレジデンスをはじめ近隣のマンションに住む住民が、週末には多くの観光客が訪れる。その一角に11月30日オープンしたのは「Lauderdale」。新スタイルのビストロダイナーだ。


「Lauderdale」ならではのホスピタリティを提供。

　元グローバルダイニングの石田聡氏が経営する西麻布のレストラン「サイタブリア」の女将として知られる石田弘子氏が全面プロデュース。店名「Lauderdale」は、冬のリゾート地として知られる米・フロリダ州南東部に位置するフォートローダーデールから。燦々とした太陽が輝くアメリカでありながらも、フランスのニースを彷彿とさせる保養都市に心惹かれた石田弘子氏が名づけた。


オープンテラスが特徴。

　けやき通りとさくら坂通りが交差する場所にある同店の大きな特徴はオープンテラス。天井が高く、明るい雰囲気の店内には、古木やアンティーク家具が多く使われている。「新しいお店ではありますが、アメリカ的な骨太さや『長年そこに在った店』という印象を出したいので、ポスターなどにエイジング塗装をかけたりしています。オブジェや帽子を並べたりして、あえて“ゴチャゴチャ”した感じにしています」と話すのは同店の石田弘子氏。


各テーブルにはブランケットも用意。


カウンター席。


店内のアクセントは「帽子」。

「ビストロ×ダイナー」で心がけているのは、メニューを見て想像出来るシンプルな料理。朝食をはじめランチ、ディナーまでカバーするには誰もが知っているシンプルな料理がベストだという。イチオシなのが焼きたてスフレ。「サイタブリア」で大好評だったスフレの技術を「Lauderdale」でも採用。さらに、毎朝焼きたてクロワッサン、パンケーキ、クラムチャウダー、季節野菜のスープ等を用意。朝食の価格設定を通常時より控えめにし、健康志向の中で朝食需要を喚起する。


焼きたてスフレ（750円〜)。


バターミルクパンケーキwithブルーベリー（900円）。


具だくさんの「ローダーデールサラダ」（700円）。

　ドリンクは、オリジナルカクテルをはじめ各国のワイン、ビールやリキュール・スピリッツ系も豊富にとり揃う。ノンアルコールのソフトドリンクもスーパーフルーツを使った同店オリジナルのジュースが好評。


バーカウンターもある。


オリジナルカクテル。

　サービスで定評のあるレストラン「サイタブリア」の平均客単価は12000円。今回出店した「Lauderdale」は時間帯によって用途を使い分けて欲しい、と同店の石田弘子氏は話す。「『サイタブリア』はアニバーサリーやイベント、ビジネスディナーなどでご利用いただきたいお店です。それに対して『Lauderdale』は、ご家族や女性同士もしくは一人で気軽に入るような“日常使い”のお店として気軽に来ていただければありがたいですね」。

　陽の光が差し込み、おもてなしの温度が身体に沁み込むサロン。六本木を発信源に、新しいスタイルの朝食文化が伝播していくかもしれない。

【Lauderdale（ローダーデール）】

住所	東京都港区六本木6-15-1　六本木ヒルズけやき坂通り
電話番号	03-3405-5533
営業時間	月曜〜金曜　7:00〜23:00 土日祝　8:00〜23:00
定休日	無休
客席数	56席
客単価	朝700円、昼1,100円、夜4,500円
目標月商	非公開
開店日	2009年11月30日
経営母体	有限会社スパムスタッフ