中目黒に本年3/25オープンしたオーガニック・イタリアン「ダ・オルト」。食の安全・安心ムードの高まりと共に、短期間で人気店となった。経営するのは、農業に取り組む、株式会社ろのわ。熊本県菊池市に自社農場を持ち、有機小麦や有機野菜を生産している。さらには、茨城県つくば市や千葉県柏市でも農地を借りて、野菜の生産を始めている。その野菜を使ったイタリアンが「ダ・オルト」。さらに2店舗「オルタッジョ」を出店した。
「オルタッジョ」は千歳船橋の駅から徒歩1分。1階にパーラーがある賑やかなビルの2階。以前は大手居酒屋チェーンだった物件。厨房を残して改装。入って直に目に飛び込むのは、大きなピザ用の薪釜。厨房の面積をたっぷりとり、50坪で58席というゆったりした店内。住宅立地を考慮し、客単価は3500円に抑えた。中目黒「ダ・オルト」は6000円で、およそ半額。賃料も低く、損益分岐点も低いので実現できた客単価だ。使用する野菜はほぼ100%自社で生産したもの。朝6時に摘んだ野菜が店舗に届けられる。近隣にはない本格的なオーガニック・イタリアン。地元の住民に愛されることを目指している。
「オルタッジョ」
東京都世田谷区桜丘2-27-14 2F
電話03-5799-4604
株式会社ろのわ
ピザ「オルタッジョ」2,200円。国産小麦「ミナミノカオリ」100%のピザ生地に、モツァレラ、セミドライトマト、バジルを乗せた。国産小麦は長く寝かせることによりモチモチ感を出す。米国産小麦と異なり、小麦の味がしっかりしているため、上に乗せる具の味もしっかりしてないと味で負ける。他のピザは国産と外国産小麦を混合して作られる。
自家製の3種の小麦のパン。左から、国産小麦「ミナミノカオリ」、国産小麦「ニシノカオリ」、混合小麦を使ったもの。確かに、国産は麦の香りが強い。
カツレツ2,200円。付け合わせのクレソンはもちろん自家生産。レモンではなく、ジューシーな大分県産カボスを使用。
メニューで野菜の仕入れ先を明示。
入口正面にある薪釜。
シンプルな店内
喫煙ルームも完備。
ロノア、澁谷社長(左)。レストラン運営子会社オーガニックファクトリー、勝又社長(右)。