今月の特集『立地に負けない店作りを目指す』(2a/3)面
-●悪条件に負けない4店にみる繁盛の法則-
|
|
路地裏店がひしめく神楽坂生活空間に埋没しないイメージアップ作戦
|
CASE2 |
ニンニク創作料理
はじめの一っぽ |
東京都新宿区神楽坂4-5
電 話:03(3260)3500
営 業:17時30分〜2時
休 日:年中無休 |
優食晩彩
はじめの一っぽ |
東京都新宿区神楽坂2-11-1
第83東京ビル2F
電 話:03(3260)9777
営 業:月〜木/17時30分〜23時30分
(L.O 22時30分)
休 日:年中無休 |
石畳の坂道が続く神楽坂は、かつて花街として栄えた街。その小粋な風情は、大通りよりも、小さな飲食店が軒を連ねる路地裏界隈に色濃く漂う。『ニンニク創作料理 はじめの一っぽ』は、大通りから垂直に分かれた道筋の1つ、本多横丁にある。本多通りと袋小路の角地に建つ2面の壁には、翼をつけたニンニクのポップな絵柄がいくつも並び、横丁の中でも一際目を引く存在だ。
|
イチオシ人気の海老の唐揚げニンニクマヨネーズ800円 |
オーナーの金井秀樹さんは、24歳のときに新小岩でお好み焼き店を開業。自己資金を蓄え、平成5年にアルバイター時代に親しんだ同地に進出してきた。以前はスペイン料理店だった10坪の物件を、居抜きで借り受けてのスタート。売り上げは順調に推移していたが、開店6年目を迎えた昨年秋、700万円を投じて内外装のリニューアルに踏み切った。
「不特定多数の人間が往来する大通りを非日常的な空間とするなら、路地裏はより日常に近い生活空間です。定期的に往来する限られた人通りの中から、新規のお客様を獲得するためには、お店のイメージを一新し、”入ってみよう“と思わせる動機づけが必要だと思いました」
|
自然木と布の風合いを生かしてアジアンティックな雰囲気の店内 |
店内は自然の風合いを残した木材と布を駆使したアジアンティックな趣。
|
オーナーシェフの金井秀樹さん |
テーブル席を効率的にレイアウトし、オープンキッチン式のバーコーナーも新たに設けた。リニューアル後は、日・祝営業を開始したこともあり、月商は以前の1・5倍近い数字を出したという。しかし、金井さんはまた英断を下す。それは、1・8回転と極めて好評だったランチの廃止である。
|