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今月の特集 これで客を呼ぶ!ネーミングにこだわる(2/3)面
『お客にされるネーミング 成功した商品から学ぶ!
今月の特集キーワード  
  消費者はネーミングにこだわる! 1面
  品種改良よりネーミング 1面
  子供の名前だってイメージが先行する 2面
  「見た目」のインパクト 2面
  「音感」で勝負する 3面
  短い字数で「意味」を伝える 3面
  今後、ネーミングに求められるものは? 3面

 子供の名前だってイメージが先行する
 ご存じのように、子供の名前には時代ごとに流行がある。女の子に、「子」をつけない。人気タレントの名前が流行したりする。
 最近では、「さやか」、「あやか」、「はるか」などのひらがな名とともに、ヨーロッパ的な響きに漢字を当てはめた名前もよく見られる。「萌音(モネ)」、「摩亜沙(マアシャ)」、「樹理亜(ジュリア)」など、響きの美しさや雰囲気の良さが決め手になっているケースが増えてきている。
★ヒット商品からネーミングのコツを学ぼう!★
その2『通勤快足』
【英語の名前を見直し】
 1986年にレナウンが発売した抗菌防臭加工の靴下「通 勤快足」は、ネーミングの力によって爆発的にヒットしたひとつの典型である。同商品は、その十年前から「フレッシュライフ」という名前で売られていた。しかし売上げは伸びなかった。もちろん商品としての質や機能性は「通 勤快足」とほとんど変わりがなかった。           水虫や足の臭いに悩まされているビジネスマンにとってはうってつけの商品だった。にもかかわらず、ヒット商品には遠く及ばなかったのだ。  そこで、ネーミングの見直しが行われて。候補にあがったのは、「清潔太郎」「清潔民族」「水虫嫌い」「爽快」「アシ(足)クリーン」など50以上。その中でインパクトがあったのが「通 勤快足」だった。発案者は実際に京王線の「通勤快足」で”通勤”していた社員だったのだ。  しかしすんなり決まったわけではなかった。日本語ネーミングがダサくないか、駄 洒落っぽくないか、今一つマジではないか、などの理由で反対意見もあった。  そんな危惧を吹き飛ばすかのように、ネーミングの面白さも手伝って、初年度の売上げは「フレッシュライフ」の十倍にも跳ね上がった。
 ところで、ネーミングでイメージを作るときには「意味イメージ」、「音感イメージ」、「視覚イメージ」の三点を考えるとよい。
 第一の「意味イメージ」とは、商品の中身をピタリと言い表すイメージのこと。
 例えば、スタンダードゲームとなった「オセロ」(ツクダ・オリジナル)。このネーミングは、シェイクスピアの名作「オセロ」からとったものだ。
 黒人のオセロ将軍と白人の妻という設定は、コマの両面を白と黒にして使うゲームにはぴったりだった。
 第二の「音感イメージ」とは、読んだときの音の響きや発音のしやすさのこと。
 例えば、テレビ・プロデューサーの横澤氏(現在は、吉本興業東京支社長)は、

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