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バリスタとS1を両輪にホスピタリティ向上。
〜喫茶市場横ばいの中、既存店売上高3%増。S1サーバーグランプリ地区大会で3名優勝の接客力。〜(2−2)
榊枝誠氏 UCCフードサービスシステムズ株式会社 取締役副社長

2010.12.29
「上島珈琲店」「KO:HI:KAN」など直営・FC合わせて喫茶店約560店を展開するUCCフードサービスシステムズ。同社は接客日本一を決める「第6回S1サーバーグランプリ」の全国大会(2011年3月9日)に先立ち開催された9地区大会の内、関東、関西、四国の3エリアで優勝者を出し、過去最高の快挙を成し遂げた。しかも、喫茶市場は横ばい(新店も合わせて1〜11月で0.8%増。日本フードサービス協会調べ)の中、同社の既存店売上高は3%増。その推進者、榊枝氏に接客力アップの研修方法を聞いた。2回シリーズ。レポートは安田正明。


UCCフードサービスシステムズの旗艦業態「上島珈琲店」。

バリスタとS1を両輪にホスピタリティ向上

 第6回S1サーバーグランプリ地区大会での優勝者は、関西地区大会の大南薫さん(UCCカフェサロンコンフォート)、四国地区大会の松下佳代さん(UCCカフェコンフォートいよてつ高島屋店)、関東地区大会の栗川あさひさん(UCCカフェコンフォート所沢西武店)の3人。残念ながら事情があって辞退した栗川さんを除いて、大南さんと松下さん2人は来年3月8日に東京・中野サンプラザで開催される全国大会に出場し日本一を目指す。大南さんは入社2年目という若さ。


関西地区大会優勝、大南薫さん(UCCカフェサロンコンフォート)。


四国地区大会優勝、松下佳代さん(UCCカフェコンフォートいよてつ高島屋店)

「S1大会出場には練習にいろんな社員が関わり、それによって協調関係が生まれます。また、サービスは大事なんだと気付いてくれる。サービスの大事さは分かっていても、ともすればルーティンになってしまう。そして、そこからクレームが発生する。人に感動を与える喜びでサービスの大事さを感じてくれる。また、とりまく社員やパートナーさんの間に一体感が生まれる。やってよかった、と皆が言ってます。それだけでも価値がある」と榊枝氏。悔しくて来年のエントリーを誓った者も多い。
★続く。
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【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき)  2010年12月14日取材

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