次に流行るお店
ロハスを体感できる人気店、期間を延長して営業中
「ソトコト LOHAS KITCHEN & BAR」
雑誌「ソトコト」が、2004年10月に丸ビルにオープンした「SOTOKOTO LOHAS KITCHEN & BAR」が好調だ。当初、半年間限定オープンの予定だったが1年半を経過した現在も20代後半からのビジネスマン・OLを中心に賑わっている。
有楽町阪急デパートの催事「ソコトコフェア」を見た三菱地所からの熱心な誘致が出店へのきっかけ。企画段階では、雑貨と飲食を5:5の割合で提供するとしていたが、何度かの見直しを経て、現在の飲食中心のスタイルに落ち着いている。特に昨年9月にはフードメニューを大幅にリニューアルし、クオリティーを重視するとともに客単価アップに繋げることに成功した。
雑誌「ソトコト」と言えば、昨年春頃より注目を集め始めたライフスタイル「ロハス」を提唱する代表的なメディア。そのため女性客が中心かと思われるが、同店の男女構成比は5:5と男性客の支持も多くなっている。ランチタイムでは、女性のお一人様も多く見られるが、ディナータイムではスーツ姿のビジネスマンがグループでワインを楽しむ姿も多く見られる。
「丸ビルを含めて近隣オフィスにお勤めの方が、軽い食事とお酒を楽しみにいらっしゃいます。2人から4人でボトルワインをオーダーされるお客様が多いのが特徴です。また、丸ビルには飲食店が多く入っていますので、そちらでたっぷりと食べてから2軒目のバーという方もいらっしゃいますね」と店長の野崎氏は話す。
ワインはグラスで約5種を用意し、500円からリーズナブルに提供している。ソムリエによって厳選されたワインはニューワールドが中心。ボトルでは5000円前後のものに人気がある。なかでもスペインの「プロトス・ロブル」(4500円)はボディーがあり、のどごしもなめらかで非常に人気の高い一本だ。
料理においては、2週間毎にテーマを持たせたおすすめ料理を提案する。「穴子とたことクレソンのサラダ」(1400円)は、コラーゲンを多く含み美肌効果を狙った。どの料理もヴォリュームたっぷりで、値ごろ感を持たせている。また、日替わりのプリモピアット(パスタなど)も人気だ。
「ロハスには健康というキーワードも含まれますが、健康=有機野菜や、健康=ベジタリアンである必要はありません。あまりに厳格過ぎるよりは、『おいしい』や『楽しい』を中心に考えた方がソトコト的だと思いますし、お客様にもリラックスして食事をしていただけるんじゃないでしょうか。できるだけ店に動きが出るように、料理教室やワイン講座などのイベントを行っています。料理教室の内容をまとめて本にしたりと、雑誌本体と企画を連動させることも考えています。毎回150人の参加者が集まる気功教室が人気です」
「『ソトコト』という雑誌と同じように、当店も参加者が楽しむ『場』と考えていますので、今後も飲食店という枠にとらわれない展開をしてきたいですね」と野崎氏は締めくくる。
雑誌「ソトコト」の提唱するロハスを体感できる場として同店の意義は非常に大きいと言えよう。丸ビル地下1階奥という立地ではあるが、隠れ家的に利用されるには惜しい。期間限定ではなく、末永く続いて欲しい一店だ。
住所 | 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビルB1 |
電話番号 | 03-3216-1400 |
営業時間 | 月〜土 11:00〜23:00 |
定休日 | 無休 |
客席数 | カウンター7席ほか、スタンディングテーブルにスツール |
客単価 | 2500円 |
目標月商 | 700万円 |
経営母体 | 株式会社 木楽舎 |
Web Site | ソコトコ LOHAS KITCHEN & BAR |