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フードリンクレポート


<ライジングシェフ・シリーズ③>
3つ星のリストランテの料理を日本人に!
佐藤 真一氏
「リストランテ・イル・デジデリオ」 シェフ

2007.12.21
新進のシェフを紹介する新企画。来年4月に東京・青山でオープン予定のイタリアン「リストランテ・イル・デジデリオ」。「ベルジアンビア・カフェ」の日本での展開ライセンスを取得し、現在、東京で2店舗、大阪で1店舗を展開するアクアプランネットの初オリジナル業態だ。そこでシェフを務める佐藤真一氏は、イタリアの3つ星リストランテなどで5年半の修行した、ラテン気質の明るいシェフ。「イル・デジリオ」訳すと「情熱」。オープンまで4ヶ月の準備期間。興奮と緊張の毎日を送っている。


開業準備室のある「アントワープセントラル」の厨房に立つ佐藤シェフ

「最後までイタリアを感じさせます」

「リストランテ・イル・デジリオ」は、株式会社アクアプランネット福政惠子社長が初めて取り組むイタリアン業態。教育事業から外食事業に参入した福政社長が、起業した当初から手掛けたかった業態だ。

 現在3店舗運営するベルジアンビア・カフェは世界最大のビール会社、インべブ社が創業し、「スローフード・スローライフ」をコンセプトに本場ベルギーのビールと伝統的な欧州料理を提供する正統派のビアカフェ。日本でのライセンス権を保有し、展開している。従って、今回のイタリアンは、初のオリジナル店舗となる。

 東京・青山に来年4月に開業する東急ホテル&レジデンスの1〜2階の商業ゾーンに入居。70坪、60席のゆったりした空間で、客単価1万2〜3千円を想定している。

 そこでシェフを務めるのが佐藤氏。20才からイタリアで5年半修行。3つ星「ダル・ペスカトーレ」「エノテカ・ピンキオーリ」などの一流キッチンで鍛えられ、筋金入りのイタリアンが作れる料理人だ。脇を固める強力な面々を紹介する。

○シェフ・パティシエ 梅田善友氏。
 フィレンツツェの「エノテカ・ピンキオーリ」本店でシェフ・パティシエを務める。その間、「世界の洋菓子」第2巻に唯一日本人として掲載された。帰国後、「エノテカ・ピンキオーリ」東京店、「マンダリンオリエンタルホテル」など名店でパティシエを務めた。

○マネージャー 菊池剛氏
 フィレンツェと日本のダノイでイタリアン修行。青山のリストランテでホールサービスに目覚め転向。食と接客の両面から最高のおもてなしを提供できる。

○ソムリエ 藤岡龍祐氏
「2005年度ワールド・ドラフト・マスター」日本チャンピオンとなったベルギービール界の有名人。ワイン・ソムリエとしても活躍しており、ドリンク全般と食とのマリアージュが提案できる。

「リストランテだが、固く敷居の高い空間ではなく、活気のある店にしたい。お客様はリラックスし、笑顔が溢れる。かしこまって、緊張してしまうような店にはしたくない」と佐藤氏は明るく語った。


「水だこのグリルと下仁田ネギのスパゲッティーニ」佐藤シェフ自信のパスタ


全文(有料会員専用)の見出し
「真ちゃん、美味しい!」
学生ビザでイタリアン修行
「ダル・ペスカトーレ」のお客はヘリで来る
帰国。シェフとして来年4月にリストランテを開業

佐藤 真一(さとう しんいち)
イタリアン「イル・デジデリオ」 シェフ。1978年生まれ。青森県出身。1998年イタリアに渡る。「アンティーカ・オステリア・デル・ポンテ」(2つ星)、「ダル・ペスカトーレ」(3つ星)、「エノテカ・ピンキオーリ」(3つ星)など名店で5年半修行。帰国後「リストランテ山崎」で働く。2006年より株式会社アクアプランネット入社。

「イル・デジデリオ」(2008年4月オープン予定)
東京都港区南青山2-27-18 AOYAMA M's TOWER

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2007年12月7日取材

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