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フードリンクレポート


<営業本部長シリーズ 8>
ユニマットで、50ブランド・1000億円を目指す!
外食業界に「記憶」と「記録」を残したい。
田代 圭氏
株式会社ユニマットクリエイティブ 事業本部 部長

2008.10.29
2008年9月にユニマットグループの総合計307店舗の外食事業は新体制で新たなスタートを切った。コーヒー豆とカフェ事業のユニマットキャラバン株式会社(48店舗)と、2007年12月からユニマットキャラバンの子会社となった、フレッシュネスバーガー(206店舗)を運営する株式会社フレッシュネス、そしてレストラン事業の株式会社ユニマットクリエイティブ(53店舗)だ。そのユニマットクリエイティブの副社長となった、外食の理論家、金井伸作氏は、営業本部長の重責を32才の田代圭氏に託した。


「オーバカナル」の懐かしい原宿店の写真の前に立つ、田代圭氏。

『アリガット』の記事から、オーバカナル入社

 田代氏と外食の出会いは、オーストラリアへの遊学。海外の大学を出て英語塾を開いていた親戚に影響され、海外生活にあこがれる学生だった。大学時代も休みの度に海外旅行を重ねていたという。卒業と同時に、満を持して、ワーキングホリデイ制度を利用して、オーストラリアに1年間遊学した。

「シドニーに滞在しましたが、1年間何もしてないです。今思うと、時間の浪費です。でも、それが日本に帰るきっかけになりました。このままじゃだめだ、と思ったんです。シドニーには、有意義な時間を提供してくれる店がたくさんありました。あるコーヒースタンドにいつも通っていたんです。店の人と顔見知りになり、有意義な時間が過ごせました。 自分の生活の中に溶け込むような、無形のものを提供できる仕事は凄いと思った」という経験が田代氏を外食に向かわせた。

「で、日本に帰ろうと。三重県の実家に帰って、どんな飲食があるのかと鈴鹿市の書店で手に取ったのが、雑誌『アリガット』の第2号です。そこに掲載されていたのが、オーバカナルを経営していたオライアン社の岡社長のインタビュー。無形のものを提供する喜びを語られていました。いっしょのことを考えている人がいる、この人の会社に行ってみようと思い、『アリガット』を片手にオライアン社に押しかけました。幸運にも、担当者が岡社長に会わせてくれ、その場で入社が決定しました。」

 オーバカナルは1995年、原宿パレフランスビルの1階に誕生したカフェ・ブラッスリーブランジェリーからなる複合店。パリのカフェを忠実に再現し日本にはない雰囲気を醸し、外国人や時代の先端をいく人々に愛された店だ。97年には博多、98年には東京・赤坂アークヒルズにも出店。オライアン社は、2003年にオーバカナル事業をユニマットグループに売却したが、現在も東京・恵比寿でイタリア料理店「ラ・ビスボッチャ」、「イル・ボッカローネ」を運営している。


「オーバカナル」紀尾井町店
東京都千代田区紀尾井町4番1号 新紀尾井町ビル1F
Tel.:03-5276-3422
営業時間:月曜〜土曜 10:00-23:00 ランチ11:30-14:00 (LO) ディナー18:00-22:00 (LO)

全文(有料会員様専用)の見出し
お客に提案する店、オーバカナル
ユニマットで金井氏と運命の出会い
ユニマットなら1000億円ビジネスができる
記憶と記録を外食業界に残すのが夢
(写真全14点)

■田代 圭(たしろ けい)
株式会社ユニマットクリエイティブ 事業本部 部長。1976年生まれ。三重県出身。2000年からオーバカナル事業に携り、03年にユニマットグループに同事業と共にM&A入社。以降、全てのオーバカナルの開発と飲食事業の企画・開発業務を手掛ける。08年9月より、18業態47店舗のレストラン事業運営と、プロデュース業務の責任者。

株式会社ユニマットクリエイティブ http://www.uni-dining.com

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年10月15日取材

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