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フードリンクレポート


APカンパニー、自社養鶏場でたゆまぬ品質アップ。
宮崎県日南市の活性化も。

2008.11.12
宮崎地鶏を使った居酒屋「じとっこ」「塚田農場」を展開するAPカンパニー(東京・港区)。その「みやざき地頭鶏(じとっこ)」を飼育している宮崎県日南市にある同社自社養鶏場、有限会社APファームを取材した。契約農場とは異なる、本腰を入れた取り組みに宮崎県日南市も支援を惜しまない。


APファームで育つ「みやざき地頭鶏(じとっこ)」。

日南市に養鶏場と加工センターを設置

「みやざき地頭鶏(じとっこ)」は、古くから宮崎や鹿児島の旧島津藩で飼育されていた天然記念物である「地頭鶏」がルーツ。柔らかさの中に適度な噛みごたえがあり、「幻の地鶏」と呼ばれていた。宮崎県が特産品として改良を重ね、2004年に完成させた。

 APカンパニーは、翌2005年12月に「みやざき地頭鶏」を使った「宮崎日南 幻の地鶏焼 じとっこ」1号店を東京・八丁堀オープンさせた。さらに、まだ「じとっこ」が1店舗しかない2006年2月には、宮崎県日南市に自社養鶏場を作った。非常に早い段階で自家農場に挑んだ。

 2007年11月、「じとっこ」直営4店・FC1店、そして宮崎郷土料理「塚田農場」直営1店の段階で、同じく日南市に「じとっこ加工センター」を作った。ここから各店舗に直送する体制を整えた。現在は、さらに「みやざき地頭鶏」の消費量を増やすために、「じとっこ」ライセンス店、「塚田農場」直営店を次々とオープンさせている。

 地頭鶏ランド雛センターから供給されたヒナは、日南市の山奥にあるAPファームにて飼育基準に沿って育てられる。28日齢以降平飼、飼育密度は2羽以下/平米、 飼育期間は雄120日、雌150日、出荷体重は雄4.0キロ、雌3.1キロなどの基準がある。出荷は、専用の地頭鶏処理加工センターに持ち込み、解体。再度、APファームの「じとっこ加工センター」が引き取り、東京の各店舗に直接配送される仕組みだ。

 養鶏場同士は、鳥インフルエンザの感染を予防するため、5キロ以上の間隔を置いて設置されている。APファームで飼育を手掛けるのは、現地で雇用した田上さん親子(息子さんはもともと宮崎で牛の飼育会社に勤めていた)。加工センターも地元の方々を雇用している。


APファームで飼育された鶏は、専用の地頭鶏処理加工センター(第3セクター)で処理される。

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自社農場と契約農場の違い

自社農場でリスクを取るから、質が高まる
(写真全10点)

株式会社APカンパニー http://www.apcompany.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年11月4日執筆

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