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フードリンクレポート


<営業本部長シリーズ10>
自分の分身が増えていく。それが組織の喜び。
中村 嘉利氏
株式会社エムグラントフードサービス 取締役営業本部長

2009.1.30
有名外食企業の社長の右腕、営業本部長を紹介するシリーズ第10弾。「外食アワード2008」を受賞した井戸実、エムグラントフードサービス社長を、営業本部長として支える中村嘉利氏を取材した。ロードサイドの閉鎖されたファミレスを引き取り、「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」をアグレッシブに出店している。中村氏は、組織作りの楽しさにハマっている。


エムグラントフードサービス営業本部長、中村嘉利氏。「けん」松戸店にて。

ハナマサ焼肉店で、アルバイトから社員に

「小さい頃から外食好きで、外で食べることに凄く思い入れがありました。親に連れて行ってもらった『すかいらーく』に感動したのを覚えています」と、中村氏は言う。両親共に公務員として働く家庭で育ち、外食の機会が多かった。

 料理に興味を持ち、中学時代から家で料理を作るようになる。高校時代には、長野県の観光客向けレストランに泊まり込みで働き、ホールでの接客の楽しさを知った。「お金をもらって料理を提供すること」を学んだと言う。

 ハナマサと出会ったのは大学時代のアルバイト。当時、ハナマサが展開していた焼肉バイキングの店で働き続けた。就職活動は行ったが、そのままハナマサに就職する道を選んだ。

「卒業する時に店長に『オレやってみたいんです、できそうな気がするんです』と相談しました。店長が履歴書を上に通してくれて、社員になれました。出版社、自動車関係企業も受けましたが、違うなと感じました。元々やりたい事をやろうとハナマサを選んだんです。アルバイトしている時にすごく楽しくて、ここで自分のことをやらないと後悔すると思いました。」

 当時のハナマサは、スーパーが主力だが、焼肉バイキングやステーキなど肉関連の外食も展開していた。後に、エムグラントフードサービスが事業を引き継いだ「ステーキいわたき」や、銀座店が月商5千万円を売った焼肉バイキング「カルネステーション」など50店舗以上を運営していた。

 中村氏は「認められたい、褒められたい、自分を見てほしい」と頑張り、ハナマサの6年間で12店舗の店長を経験した。


「けん」松戸店はデニーズの居抜き。看板と店内のサラダバー以外はほとんど改装していない。デニーズと間違えるお客もいる。

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オーナーが変わっても、自分は変わらない
店舗流通ネット時代の井戸氏と出会う
社員の大半はハナマサ出身
FC事業をスタート
井戸氏と死ぬまでタッグ
(写真全3点)

■中村 嘉利(なかむら よしかず)
株式会社エムグラントフードサービス 取締役営業本部長。1974年生まれ。千葉県出身。大学卒業後、1996年にハナマサ入社。外食事業部で12店の店長を歴任。2001年にチコマートに買収され移籍。05年、チコマートが破綻。店舗流通ネットが外食店舗を買収。店舗流通ネットの業務委託先である“株式会社まいど”が店舗運営することとなり移籍。06年、井戸実氏が設立したエムグラントフードサービスが営業権を取得し、同時に営業本部長に就任。

株式会社エムグラントフードサービス http://www.mgfood.co.jp/

【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2009年1月22日取材

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