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フードリンクレポート


名古屋に“ピンポン”は必須。
〜低価格「大阪カルビ」がヒット。高価格焼肉にも逆張り。〜(4−1)
緒方 智氏  株式会社さかい 代表取締役社長 

2010.6.20
「焼肉屋さかい」など154店(直営83店、FC71店)を展開する株式会社さかい。BSEで業績は苦しくなったが、2007年から業績が回復し、昨年4月に開発した低価格焼肉「大阪カルビ」がヒット。不振店を次々と業態転換させている。さらに、低価格トレンドに逆張りした高価格焼肉「ほまれ」を3月に東京・自由が丘にオープンさせた。マーチャンダイジングに差別化を求める緒方氏を取材した。4回シリーズの第1回目。レポートは安田正明。


低価格焼肉「大阪カルビ」がヒット。

名古屋に“ピンポン”は必須

「焼肉屋さかい」は1993年、ロードサイド型焼肉店として岐阜市に誕生。翌年にはFCをスタートさせ、1999年には直営・FC合計100店を達成し、株式の店頭公開を果たす。その後、BSEの影響で業績が悪化。2007年、株式会社ジー・コミュニケーションがTOBにて株51%を取得し、同社子会社となった。

 緒方氏は2007年、ジー・コミュニケーションの買収とともに、さかい社長に就任。緒方氏は「牛角」の株式会社レインズインターナショナルにて、マーチャンダイジング部門で頭角を現した人物だ。東京からさかい本社のある名古屋に住まいを移している。

 インタビューは、東京と名古屋の違いから始まった。

「名古屋に住んで3年経ってようやく、名古屋の特殊な商売が分かってきました。前職の時は名古屋市場が分かりませんでした。名古屋と東京ではお客様の求めていることが違うんです」と緒方氏。特に客単価3千円あたりから違ってくるという。


緒方 智氏。
<続く>

【取材・執筆】  安田 正明 (やすだ まさあき) 2010年6月7日取材

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