フードリンクレポート
居酒屋がカクテルを殺した!?居酒屋カクテルの実態。
こんなカクテルに誰がした?あの美味しさとカッコ良さをもう一度! Day2
居酒屋のカクテルの実態はいかに?
・居酒屋がカクテルを殺した!?居酒屋カクテルの実態
周囲でカクテル離れが進行している実感はありますが、取材をしていくと、バーでは以前と比べて大きな変化は感じていないと聞きました。どうやら、前から好きで飲んでいる人は飲み続けている様子。ということは、これまでなら新たにカクテルを飲み始める若者層が飲まなくなったということでしょうか?
自分のことを思い返してみると、カクテルを初めて飲んだのは学生時代。安い居酒屋で飲んだカクテルですが、美味しいと思った記憶は全くありません。むしろ、まずくて極力避けていた覚えが・・・。
それを確かめるべく、某大手居酒屋チェーンの店舗へ潜入。メニューを開くと飛び込んで来たのは、見開きで各種取り揃えられたカクテルの数々。オリジナルのカクテルも含め、カテゴリー別に計30種類以上が並んでいます。しかも多くが400円程。その中からまずは「ジントニック」をオーダー。
わずか3分くらいで提供された「ジントニック」。
ファーストドリンクだけあって、わずか3分程ですぐ運ばれて来た「ジントニック」。提供スピードには満足だが、見た瞬間、お世辞にも美味しいとは思えないビジュアル。グラスといい、氷の形や量といい、そそられません。添えられるのは、一般的にはライムだと思いますが、レモンだったのも好みではありませんでした。一口飲んで、ビックリ。
「薄い・・・。」
グラスといい、氷といい、美味しそうなビジュアルでなはい。
すごく薄い味です。でも、ある意味想定内でもあったので飲み進めていくと、だんだんジンがすごく濃くなっていきます。つまり、ちゃんと混ざっていないのです。もはや想定外です。ソーダも泡が少なく、余計薄さを引き立たせていました。結局、最後まで飲めずにギブアップ。続いて、「カシスオレンジ」にも挑戦。こちらも一口飲んで、ビックリ。
「甘い・・・。」
ものすごく甘いのです。オレンジジュース自体がかなり甘く、かつカシスの甘みも加わって、異常なる甘さ。飲みものなのに喉が渇く、そんな奇妙な感覚を覚えました。もう頼みません。
驚く程甘かった「カシスオレンジ」。こちらも400円程度。
居酒屋のカクテルのイメージをアンケートで聞いてみたところ、「薄まったカクテルのイメージ。」、「濃い薄いなど、ばらつきがあって味が一定でない。」「入っている氷が、“製氷器の氷”という感じで、氷自体が美味しくない。」「ジントニックを頼んだら、ジンが変な味だった。薬臭いというか。あれは本当にジンだったんだろうか?」なんていう意見が。確かに、変な香りを感じたことも結構あります。
メニュー上は美味しそうで充実のカクテルラインナップ。
これでは、頼みたくなくなりますよね。「その点、ワインやビールは店で作るものじゃないから間違いがない。」という声が俄然説得力を持ってきます。この結果が、カクテルのイメージダウンであり、カクテル離れの原因の一つなのかもしれません。