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フードリンクレポート


米国本家のグルーポン、クーポッドを買収し日本進出。
〜半額は当たり前!? 大胆割引で集客、フラッシュマーケティング〜(5−3)

2010.9.1
インターネットで共同購入者を募り、3割引から9割引という大胆な割引設定のクーポンを発行する「フラッシュマーケティング」。アメリカで2年ほど前に始まり、早くも500億円市場にまで急成長していると言われる新サービスだ。日本でも今春より始まり、相次ぐ参入でサービス提供会社は既に30社を超えるという。この「フラッシュマーケティング」の特徴として、飲食店のクーポンが非常に多い。こんなにも割り引いてどんなメリットがあるのか、販売促進につながるのか、取材してみた。5回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


米国グルーポンのホームページ。いろんな都市のお得なクーポン満載。

米国本家のグルーポン、クーポッドを買収し日本進出

「ピク」、「カウポン」などといった日本のフラッシュマーケティングの盛り上がりを受けて、本家本元のアメリカ・グルーポン社も、日本進出に乗り出した。

 グルーポン社は、日本のフラッシュマーケティングサイト「Q:pod(クーポッド)」を運営するクーポッド(本社・東京都渋谷区渋谷)を8月18日に買収。グルーポン・ジャパンを立ち上げ、今後のデザインにおける米国サイトとの統一、サイト名を「Groupon(グルーポン)」に変更することも含めてリニューアルしていくという。

 グルーポンは2008年11月の創業という若い会社だが、起業して数年は赤字を計上する多くのIT企業に対して社歴1年足らずで黒字化。2年に達しないうちに年商約300億円、年間推定利益約45億円とたいへんな勢いで伸びている。

 8月30日付の日本経済新聞電子版による、創業者でCEOのアンドリュー・メイソン氏インタビューを読むと、「グルーポンは世界29ヶ国200都市以上で展開中。社員数は世界で約2000人。クーポン情報を配信しているサービス利用者は1500万人。毎週100万人ずつ増えており、これまで1000万件以上のクーポンを販売した」そうだ。
★続く

【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2010年8月26日執筆

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