フードリンクレポート
甲府鳥もつ煮人気沸騰! 富士宮は経済効果439億円!
〜首都圏初開催の 第5回B-1グランプリ。入場者数最多の43万5千人〜(5−4)
次回第6回は姫路おでんの兵庫県姫路市で開催。
・甲府鳥もつ煮人気沸騰! 富士宮は経済効果439億円!
気になるのは本当に「B-1グランプリ」の趣旨のとおり、B級ご当地グルメでまちおこしができるのか。過疎や中心市街地空洞化を食い止める経済効果があるかどうかである。その点に関しては、今回優勝した「甲府鳥もつ煮」の地元山梨県甲府市で早速反響を呼んでいる。
優勝してテレビ局の囲み取材を受ける、甲府市・みなさまの縁をとりもつ隊。
甲府市役所観光開発課によれば、甲府駅前にある観光案内所に立ち寄る人数は、22日(水)200人、23日(木・秋分の日)497人、25日(土)847人、26日(日)1083人と日増しに増えており、テレビ、新聞、雑誌などでの報道により国民の甲府への関心が高まっていると、市の職員は考えている。
同課のメンバーが23日午後13:30頃、この料理の発祥の店で「B-1グランプリ」当日「甲府鳥もつ煮」ブースを手伝っていた、中央自動車道甲府昭和I.C.に近い手打ちそば「奥藤本店」に足を運んだところ、15台収容できる駐車場が満杯。外で7台待ちの行列ができていたそうだ。
奥藤第十分店(山梨県甲州市塩山)。甲府鳥もつ煮は奥藤先々代が考案し甲府一帯のそば屋に広がった。
車のナンバープレートを見ると、東京、千葉、静岡、長野といった県外ナンバーが9割。
明らかに「B-1グランプリ」前と状況が変わっているという。
また、地元紙「山梨日日新聞」によれば、市内のスーパーで、レシピ付きの鳥レバーとタレのセットを売り出したところ非常に好評。夕方には売り切れるとのことだ。
甲府市役所ではこの勢いに乗って、「甲府鳥もつ煮」とブドウ狩り、あるいはヴァンフォーレ甲府のサッカーの試合など、さまざまなセットの観光を仕掛けていきたいと意気込んでいる。
これを機会に「甲府鳥もつ煮」の提供地域が、甲府周辺から山梨県全域に広がる方向性も見えてきた。
県東部の大月市では、同市産業観光課によれば「そば屋のメニューに豚のもつ煮込みはあっても、甲府のような鳥もつ煮は見たことがない」はずが、JR・富士急の大月駅前に今年2月にオープンした食堂兼居酒屋のような業態「水琴茶堂」では、店の玄関に「鳥もつ煮」のノボリが「ほうとう」とともにデカデカと掲げられている。経営母体は「桔梗信玄餅」で知られる和菓子の老舗・桔梗屋。さすが抜け目がない。
中央特快も走る東京通勤圏の山梨県東部・大月駅前、水琴茶堂。鳥もつ煮を大々的にPRしている。
★続く。
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