株式会社フューチャースコープ 事業開発部部長 米田哲郎氏。
ニコニコ動画(以下、ニコ動)は、会員数1890万人、一日平均7430万ページビューを誇り、1日267万人の人が訪問する、巨大なサイトである。そんなニコ動ユーザーをメインターゲットに、日本中の各種店舗とお客様(ユーザー)をエンタテインメント動画で繋ぐ、使って楽しい「遊べるクーポンサービス」として新たなクーポン市場を創り出す。ニコ動らしいシュールでリアリティのある面白い動画をそのままクーポンにするという全く新しい試みなのだ。
「ニコクーポン」トップ画面
「動画は、そのお店らしい個性や魅力を最大限にアピールすることが出来ます。例えば、オススメ料理を写真で見せるのではなく、『これ、おすすめ料理の○○○ですよ。』と店員さんが持ってくる動画は、より臨場感やリアリティが伝わります。突っ込み所が多い動画を使えば、他では出来ない店舗の魅力もより伝えることが出来ます。例えば、女の子が一生懸命ひたすらビラ配りをしている動画、看板娘の子の一発芸動画、料理長の早業料理裁き動画などのは、ユーザーに「このお店のこの人に会いたい!」という興味を増長させるでしょう」と米田氏。
このクーポンは、初期費用は完全無料。クーポンの使用数によって店舗側に請求が行く仕組みである。ユーザーは、実際の店舗の近く300m圏内に行かないとクーポンをダウンロード出来ない仕組みになっており、そのダウンロード数、1件につき210円が課金される仕組みだ。各店舗が持つ管理画面上では、リアルタイムにクーポン発行も可能でき、携帯で近くの店舗を検索しているユーザーに対して、効果的な集客が出来るのも魅力のひとつである。
左から、携帯のクーポンページ/チェックイン完了時/本クーポンイメージ
「集客だけではなく、PR、話題性、口コミの3点を期待して頂ければと思っています。例えば、ニコ動の流行り言葉を使ったクーポンは、再生回数の多い動画の下に無料でバナー(クーポン)を貼ることがシステム的に可能です。つまり、アイディア次第でニコクーポン上で、話題を喚起して、店舗の情報を取りに来るユーザーを無制限に増やすことが出来ます。昨今、共同購入クーポンは「店舗への興味」というより「割引への興味」で店舗に行くユーザーが多いと話を聞きます。ニコクーポンでは、動画とクーポンの2要素だけで、ユーザーの店舗への興味を沸かせる土壌が整っているメディアだと言えるのです。」
エンターテイメント性も大きな魅力の一つ。面白い動画には、他のユーザーから書き込みがされ、それがさらに話題になることも。面白くすればするほど、注目度も高まり、多くの人の目に触れるのである。
「ユーザーの方には、クーポンサイトとしてではなく、サイト自体を楽しんで頂きたいです。面白い動画はあるかなとか、そんな「暇つぶし」感覚でもよいと思います。気軽な気持ちが店舗に自然な形で興味を持たせ、店舗ブランディングに寄与するのだと思います。」
動画を作るのは飲食店側だが、動画だからといって、制作が難しいことはない。 動画を撮影できなくても、写真が数枚あれば、それをキャッチコピーと組み合わせて動画が簡単にできるテンプレートが10種類以上用意されている充実ぶりだ。
「スタート時点では、500の加盟店でスタートします。「養老乃瀧」や「つぼ八」、「フォーシーズ」「コロワイド」「オーイズミフーズ」などの大手外食企業の店舗もサービス最初から参加して頂けることになりました。これまでの歴史があるからこそ、新しい試みに挑戦してみたいというタイミングにこのサービスがぴったりだったようです。」
これまでのフラッシュマーケティングの概念を覆す「ニコクーポン」の動向に注目したい。
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→「ニコクーポン」
ちょっと変わったクーポンも探せます。
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