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ボトルキープの復活を!
吉祥寺でリーズナブルにウイスキーを楽しめるバー「SurpasS」
(東京・吉祥寺/ウイスキーバー)

第321回 2010年6月22日

ボトルキープは7000円〜。
 吉祥寺に新しいコンセプトのウイスキーバーがオープンする。20代や30代の若い世代にもウイスキーを気兼ね無く楽しんでもらいたいという狙いで、リーズナブルにボトルキープができるバー、「SurpasS」である。

 7月1日グランドオープンの「SurpasS」は、吉祥寺駅から3分程歩いた、飲食店が集まる路地の地下1階。扉を開けると、すぐ目に飛び込んでくるのは、長いカウンターとウイスキーが所狭しと並べられた棚。この光景だけでもウイスキーが飲みたくなってくる。


カウンタースペース。並べられたボトル自体もインテリアの一部。

 元はダーツバーだった物件を居抜きで借り、ウイスキーバーに生まれ変わらせようとしているのは、株式会社個人商店の代表取締役光山英明氏。酒の販売に携わっていた経験を活かして、飲食店経営を始め、ホルモン焼きの『わ』や『たるたるホルモン』など吉祥寺を中心に人気店を経営している光山氏。今年の始め銀座で出会ったバーをヒントに、「ウイスキーのボトルをキープする文化を復活させたい。」と基盤のある吉祥寺で新たな挑戦を決意した。

 光山氏によれば、「この店の特徴は3つ。一つ目は、ボトルキープができること。気軽にボトルキープができるよう価格を設定しています。客層のメインは40〜50代になると思いますが、若い人にも安いからボトルキープしてみようかなと思ってもらえるようにしたいです。そして、ボトルキープをしているお客さんを見て、自分もと思ってもらえたらいいですよね。」


ボトルのメインは、「白州」と「HIBIKI」。

 今のところ、ボトルキープのメインとなるウイスキーは「白州10年」と「HIBIKI12年」の2種類。「白州10年」が7000円、「HIBIKI12年」が8000円。ボトルキープをしている場合はチャージ1500円で楽しめる。美味しいウイスキーを美味しく飲んでもらいたい、意味を分かって飲んで欲しいと、カウンターを切り盛りすることになっている女性バーテンダーは、ウイスキーの知識を身につけて研修を受け、より美味しい状態でのウイスキーの提供を目指す。フードは、乾き物を中心にカレーなどの“バーフード”を提供する予定。


ソファー席も用意。


ソファー席の脇には、「HIBIKI12年」のディスプレイ。

 「二つ目は、漫画家福本伸行さんとのコラボレーション。まだ詳しくはお話できませんが、面白い仕掛けを考えていて、新しいターゲット層にアプローチできると思います。」福本さん始め、漫画家との交流がある光山氏ならではの、これまでのバーには無い試みが始まろとしている。


詳細はまだ非公開のコラボレーション企画。

 「三つ目は、地元吉祥寺のイベントスペースとしての活用。店を任す店長は、吉祥寺生まれの吉祥寺育ち。彼を中心とした地元のネットワークの中で、地元が集まる場所になればと思います。例えば、地元消防団の集まりに使ってもらうとか。」

 朝は5時まで営業。夜の飲食店が多いこの地域だけに、アフターや飲食店で働く人が仕事帰りに寄れる店としての利用も多そうだ。カウンター以外の席のチャージは500円。ドリンクは500円〜で、客単価の想定は2000円程度。若者も気軽に使えるバーになりそうである。

 ここ最近、一時期の賑わいがすっかりなくなってしまった吉祥寺の飲食店街。そんな街が元気になるきっかけになってくれることを期待したい。


SurpasS
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-30-16
電話番号 042-227-2922
営業時間 19:00〜翌5:00(L.O.)
定休日 無休
客席数 42席(内カウンター10席)
客単価 2,000円
目標月商 非公開
開店日 2010年7月1日
経営母体 株式会社個人商店
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
村田 麻未(むらた あさみ) 2010年6月17日取材

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