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”アマンリゾート” ファミリーによるヘルシーモダン飲茶。
「DIM JOY(ディムジョイ)」
(東京・銀座/飲茶)

第336回 2010年10月5日

アマンリゾート創始者の息子エージャイ・ゼッカ氏と、その妻で女優のミシェール・サラム氏

「DIM JOY(ディムジョイ)」は9月11日、銀座三越の全面リニューアルオープンと同時に11階のレストランフロアにオープンした。オープンしてから連日行列が絶えず話題となっている。経営は株式会社チャオコンセプトジャパン(本社・東京都千代田区 / 代表取締役・小川泰史)で、アマンリゾート創始者の息子エージャイ・ゼッカ氏とその妻で女優のミシェール・サラム氏によるシンガポール1号店(2008年7月OPEN)の二店舗目となる。


平日のランチは90分待ち(オープンから7日目)。

「DIM JOY」という店名は漢字で「集まる場所」を意味し、点心という意味の「DIM SUM」ともかけた造語。食を通じて楽しさを追求したいという2人の想いがこめられている。エージャイ・ゼッカ氏は「アマンリゾート」の創始者である父に連れられ、幼い頃から来日の機会は多くあったという。昔から日本が好きで京都の食文化や北海道の自然などに触れてきた。今まで日本でのビジネスを様々な形で検討することは多くあったが、今回この銀座三越での飲茶レストランオープンを迎えることとなった。
 
 シンガポールの一号店はお客様の比率が男女半々で、働いている人の来店が多く特にクリエイティブな仕事の人が多いという。それに比べると銀座三越の店舗では圧倒的に女性比率が高くなるだろうと予想、それに合わせ店内の色使いを女性に好まれ易いものに工夫し、またお一人さまも気軽に入り易いようにカウンター席を設ける等銀座に合わせた仕様にした。


店内カウンター席。


店内テーブル席/壁のモチーフは飲茶をイメージさせるデザイン。

 料理コンセプトは美容と健康を意識した質の高いモダン飲茶。味だけではなく美と健康へのこだわりは、女優でもあるミシェール・サラム氏自身が日ごろから特にアンテナを高くし気を配っているところ、その想いが料理の表現にもつながっている。野菜を多く使い化学調味料を控え全体にヘルシー志向が強く現れている。伝統的な飲茶を大切にしながら独自のテイストや切り口を加えた新しい飲茶の提案となっている。


店前にミシェール・サラム氏のメッセージが綴られている。

 特にオススメなのは「飲茶ランチ」。特選点心、ヘルシーな野菜料理、麺類・飯類まで約30種類のメニューから好きな物を何度でもいただける「オーダービュッフェスタイル」。ペストリーシェフ自慢の創作デザートと厳選中国茶もついていて平日が2800円で、土日はお酒も楽しめて3500円。点心のマスターシェフは20年以上のキャリアをもつ広東省出身のファン氏。同氏の織り成す多彩で豊富なメニューはシンガポールの一号店でも高い評価を得ている。特にこだわりの皮生地は繊細で、一つずつ料理人たちの手によって形作られていく。


キッチン内の様子。

 夜のメニューも点心類は460円から、前菜は580円からとリーズナブルで幅広い。「野菜・豆腐料理」としてのカテゴリーは目新しく、ヘルシーな素材をメインに使用しながらも香ばしいにんにくやアクセントになる辣油などを効かせ、それぞれ印象に残る一品に仕上げられている。「自家製あったか豆腐と中国湯葉 干しエビたっぷりの辣油をのせて(580円)」は国産大豆から絞った豆乳を毎日店舗にて豆腐に仕上げ、その上に風味豊かな干しエビがたっぷりと乗り熱々をいただく。


「自家製あったか豆腐と中国湯葉 干しエビたっぷりの辣油をのせて」。

 メインとなるお魚やお肉料理も650円から各種揃う。シンガーポールでも看板メニューとなっている名物の逸品は「豚バラ肉と塩漬け梅菜の柔らか煮込み 蒸しパンではさんで(980円)」。コラーゲンたっぷりのとろとろお肉に、味のアクセントとなっているのは中国の梅の葉漬け。やみつきになる味わいだ。


「豚バラ肉と塩漬け梅菜の柔らか煮込み 蒸しパンではさんで」。

 飲み物も13種類揃う「自家製果実酒&特製酒(全て580円)」などは特に目を引く。珍しい漢方酒の「クコ&ナツメの滋養酒」は体も心も元気になりたいときにオススメの漢方酒。その他にもキウイを丸ごとつけたビタミンたっぷりの「キウイフルーツ」や、「美肌ザクロ酒」などカウンター席には色とりどりのガラス瓶が並んでいる。


カウンター席に並ぶ 自家製果実酒と特製酒の数。

 高級リゾートホテルとして世界中のセレブリティ、VIPを魅了し続けるアマンリゾートファミリーが作り出す、高度で洗練されたホスピタリティは同店でも変わりなく追求し続けていくという。銀座三越の目指す「贅沢感」と「気軽さ」の両方をあわせ持ちそして「憩い」を感じられる新しいレストランフロアの構築において、「DIM JOY」はこれを具現化する中心的存在とも言えるだろう。


DIM JOY(ディムジョイ)
住所 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越11階
電話番号 03-3561-7091
営業時間 ランチ 11:00〜15:00(最終受付14:30)
ティー 15:00〜17:00(デザートセットのみ)
ディナー 17:00〜23:00(LO22:00)
定休日 なし
客席数 40席(内、カウンター14席)
客単価 3,500円
目標月商 非公開
開店日 2010年9月11日
経営母体 株式会社チャオコンセプトジャパン
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
国井 直子(くにい なおこ) 2010年9月29日取材

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