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4種類の味付けが楽しめる銘柄鶏の溶岩焼き。
「本家いなせや」
(埼玉・大宮/和食ダイニング)
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第376回 2011年7月21日

カウンターの目の前にある炉端は、目も耳も楽しませてくれる。

 JR大宮駅のターミナルからすぐの所にオープンした和食ダイニング「本家いなせや」。江戸の食文化を伝えたいというコンセプトから、番傘や浮世絵をモチーフにした額が飾られ、BGMにはジャズがかかり、落ち着いた大人の雰囲気だ。


店内


掘りごたつの個室。


天井には傘が飾られている。


壁には浮世絵も。

 本来の食の楽しみ方を伝えたいという、店を運営する株式会社江戸しぐさの代表橘氏の思いはフードメニューに表れている。メニューブックからしてそうだ。分厚く、素材や製法について、分かりやすく解説されていて、思わず読み込んでしまう。


製法や由来など、解説がふんだんに盛り込まれたメニュー。

 名物料理は、餌にこだわり、徹底的な健康管理のもと飼育された「いなせどり」を使った鶏料理。まず炉端で炭火焼きにし、富士山の溶岩から作られる溶岩プレートで焼いて仕上げる。そうすることで、ジューシーに仕上がり、肉本来の旨みが十分に引き出されるのだ。「もも肉」(380円)、「むね肉」(380円)など。


鶏の溶岩焼き「もも肉」(380円)


「むね肉」(380円)


「砂肝」(280円)


「鶏豚焼き物盛り合わせ」(1580円)2皿のこのボリュームでこの価格は驚き。

 さらに注目なのは調味料。ヤマサ醤油で作られた特製のたれ、淡路島の藻塩、原料を生の状態からペースト状に練り上げたねり七味、ポン酢の4種類。好みの味付けで味わえる。鶏肉一つでも、様々に味わって楽しんで欲しいという。ちなみに、このねり七味は京都の会社から取り寄せており、飲食店で提供しているのは、ここだけという特別な一品。口に入れた瞬間は一瞬甘さも感じる味わいだが、続いてパンチのある刺激的な辛さがやってくる。クセになりそうな七味だ。


溶岩焼きを味わう4種類の調味料。

 白河高原清流豚を使用する豚肉や野菜の溶岩焼きもヘルシーで女性を中心に人気で美味である。野菜では、長いもやアスパラが特にオススメだという。


「長いもバター焼き」(380円)


「厚切りベーコンとアスパラ焼き」(680円)


「クレソンとそばの実さらだ」(680円)も女性に人気のメニュー。

 蕎麦も江戸前にこだわる。面白いのは、鶏だし蕎麦。鶏で出汁をとっためんつゆを使い、夜は単品で温かい出汁と冷たい出汁が選べるせいろも提供している。つけ麺感覚の蕎麦なのだ。


江戸前蕎麦も自慢。

 お酒は江戸時代の製造方法で作られた日本酒を試したい。琥珀色をした江戸の酒は、香りがよく濃厚で、ロックや水割りでも楽しめるというから驚きだ。「白雪 江戸元禄の酒」(550円)などを江戸切子風のグラスで提供してくれる。「飲食での楽しみ方が広がれば・・・」と語った橘氏の言葉に納得である。


江戸時代の製法で作られた日本酒。

 ランチは、丼と江戸前蕎麦のセットが880円とお得。蕎麦がなんと3玉まで無料で増量できるのは嬉しい限り。


ランチは、丼と蕎麦のセットが880円。

 江戸時代の食文化を様々な方法で楽しみながら味わえる、注目の店である。

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【「本家いなせや」】
住所 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-1-17 トリムビルB1
電話番号 048-631-3200
営業時間 ランチ11:30~16:00、ディナー16:00~23:15(L.O.22:30)
定休日 年中無休
客席数 75席
客単価 3000円
目標月商 非公開
開店日 2011年7月5日
HP http://r.gnavi.co.jp/e532800/
経営母体 株式会社江戸しぐさ
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
村田  麻未(むらた あさみ) 2011年7月15日取材
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