フードリンクレポート


ゆず&タバスコ「YUZUSUKO」、カテキンを食べたカンパチ。
〜ニューヨーク国際レストラン&フードショー開催、日本の食材をアメリカに売り込め!〜(3−2)

2010.3.27
ここ近年、アジアビジネスをしていたメーカーや企業が挙ってアメリカに目をむき始めた。それは、商品を世界にPRするための速さはやはりニューヨークだということに気づき始めたからだ。JETROやクレア(自治体国際化協会)も民間と共に乗り出すほどの勢いである。果たしてその真相とは?3回シリーズの第2回目。


香辛料「YUZUSUKO」を売り込む高橋商店の高橋社長。

ゆず&タバスコ「YUZUSUKO」、カテキンを食べたカンパチ

 福岡県柳川市の名産「有明漬」で知られる(株)高橋商店が開発した新しいタイプの香辛料「YUZUSUKO」http://www.yuzusco.com/が会場ではすごい人だかりになっていた。宮崎県西都市東米良の「ゆず」を使用し、保存料・着色料は全く使用していないところがニューヨーカーの支持を得ているようだ。

 ハラペーニョのようなスパイスを好むニューヨーカーにとっては、「柚子胡椒」というのはとても親しみがあり、イベント後、問い合わせが殺到しディストリビューターの方は対応に追われている。市販価格で10ドルを超えるプレミアムな商品であるが、新しい物好きのニューヨーカーにとっては値段というのは二の次のようだ。NOBUレストランを始め、ニューヨークの人気レストランの多くが関心を持ち、数十店舗での取引がすでに決まったとのこと。

 鹿児島県からは日本一のカンパチ産地である海の桜勘(おうかん)冷凍カンパチを出展した垂水市漁港共同組合の川元営業課長も反響の大きさにビックリしたという。


垂水市漁港共同組合の川元営業課長(写真右)。


海の桜勘(おうかん)

 このカンパチの特徴はエサにお茶を食べさせ育てたというもの。カテキンの効用は、人は、抗菌作用効果・発がん性抑制効果・抗酸化・成人病予防・肥満防止があり、食べているカンパチには抗菌作用・抗酸化・色揚げ・メラニンの軽減があるという。今後アメリカで求められている「安全」は輸出商品のキーワードとなっているだけに、今後注目される商品のひとつである。


【取材・執筆】  ヒミ*オカジマ 2010年3月10日執筆
会話人、作家、HAKATA TONTONオーナー。New York在住。福岡出身。NYと日本にてレストランを経営する傍ら、『美人トーキング塾』を主催。「会話(言葉)で人生を美しく」をモチーフに多くの人たちを内面から綺麗にしていき、人生を開花させている。そんな彼の人気Blog「ニューヨークより愛を込めて」は、http://ameblo.jp/himiokajima/にて連載中。