・「nishiyama2480」外食経営者でNo.1のフォロワー数
西山氏は今年2月から友人の勧めでツイッターを始めている。1ヶ月半で、早くもフォロワー8千人を超えた。外食経営者の中ではナンバーワンの数。
「ツイッターは、たまたま友人が始めていて、ビジネスにも役立つと勧められて始めたんです。最初の1週間はフォロワー5人で寂しくて(笑)。楽天の三木谷さんや、元ライブドアの堀江さんなど友人に、どうやったらフォロワーが増えるのかを聞いたら、彼らが『西山さん要フォローです』と書いてくれて。その後、ドーッとフォロワーが増えました」と西山氏。人脈が広げてくれたフォロワー数は、その後も1日数百人のペースで増え続けている。
始めて販促のつぶやきを書いたのが、3/23。最初は、何か面白いことができないかと呼びかけたことがきっかけ。フォロワーとのやりとりから、3/24に牛角 三軒茶屋店限定でお勧めの肉盛り合わせ「西山盛り」をフォロワーに無料で提供することが決まった。すると11組35名が来店。この日の同店の総客数は3月の平均客数の約1.5倍。給料日前の雨が降る中、週末並みの客数になったという。しかも、初めて三軒茶屋店に来た方や、数年ぶりに「牛角」に来たという方もおり、非常に良い成果となった。
「牛角」
「その後、しゃぶしゃぶ温野菜や土間土間でも同様の問いかけをフォロワーの方たちにした結果、その度にフォロワーが加速度的に増えてきたんです。牛角で西山盛りを実施したときに、牛角に来たことがない人が来てくださって、美味しいと喜んでくれました。私たちが狙っている、休眠層も含めた新規の方も来てくださっている。会社のアカウントでは販促ばかりになってしまって面白くない。見ている方は人間味を求めているのではないかと思います。」
「企業がやると定型文みたいになってしまい、人間味は出しづらいのではないかと思います。牛角や温野菜などのブランドもアカウントを持っていますが、経営者である自分の個人的なツイッターで興味をもっていただいて、販促などの企画を通してブランドのアカウントもフォローしていただいているようです。 ブログを1日5回書くとなると大変ですが、ツイッターは、つぶやくだけなので楽しんでやっています。」
「つぶやく内容は、フォロワーの方の立場にたって、自分に何を期待するかを考えました。例えば、私の話で洋服のことを期待する人はいない。期待されていることは、1つは経営者としての視点、もう1つは外食に関しての事、後は何か特典があったら喜んでもらえるのではないか。そういったことに、さらにプライベートなことも加えてルーティーンでつぶやいてみました。つぶやいているうちに、フォロワーの方の反応で、自分に期待されていることがだんだんとわかってきました。自分をフォローしていただくことで、前向きになって仕事や人生に気付きをもっていただいたり、特典を利用して楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。」
「私が人生における指針としている言葉、名言などもツイッターで紹介しています。例えば、私の好きな小林一三さんの名言、『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ』など。これは、私が不動産屋で働き出した当時、社長のベンツを毎日洗っていたときに、胸に留めていた言葉。こういった言葉に共感してくださる方がリツイートをしてくれる。皆さん朝礼とかで使ってくれているようです。ツイッターでのつぶやきで、西山個人に共感いただいたり、お店に対するアイデアや意見を言っていただけるのは、ビジネスにも役立つし、個人的にも楽しいですね。」