・3千人の巨大ビアホール「ホフブロイハウス」
ミュンヘンと言えば、ビール。ドイツ国内に1200あるビール醸造所の内、最も多く集まっているのがミュンヘン。中でも人気なのが、1589年設立の「ホフブロイハウス」。貴族が旧王室の建物を買い取って醸造を始めた。作りたてのビールが飲める3千人収容のビアホールを併設しており、ドイツ人だけでなく世界中の観光客が集まる。かつて、ドイツ労働者党の集会場として使われ、ヒットラーが演説したことでも有名。
外観。3階建て。中庭があり、ビアガーデンとして使われている。
1階だけで1,200名を収容。天井が高い。
中庭。
定期的に民族音楽の演奏が始まる。もちろんビールを飲みながら演奏。
楽しいメニュー表紙。
ビールは、デュンケル(濃色)、オリジナル(淡色)が1Lジョッキで6.9ユーロ(約900円)。りんごで作られたアルコール入りサイダー「ラドラーRadler」も1Lジョッキで同じく6.9ユーロ。食事は毎朝4時から店内で作られるソーセージが人気。訪問した週末は、地元の方と観光客で溢れかえっていた。
次から次への1Lジョッキに出来たてのビールが注がれる。男性サーバーは白シャツ、黒ベストのきっちりした服装。女性は、ドイツの民族衣装。
1Lジョッキ。泡の量が多め。英国や米国と異なり、日本と同様に泡の割合が多い。
ソーセージ。どれも5〜8ユーロ。残念ながら名物の白ソーセージは売り切れ。
日本でもお馴染みのアイスバイン。2〜3キロもある大きな豚のすね肉。9.8ユーロ。
シュバイネハクセ。豚のすね肉をロースト。付け合わせはジャガイモそのものではなく、ジャガイモで作られた団子「クネーデル」。もちもちしたニョッキのような食感。
人気の「ホフブロイハウス」だが、ドイツでは若者のビール離れが起きているという。ビールに酔うのは年配者と観光客。若者はビールよりさらに低アルコール志向という。日本での日本酒と似たような関係で、英国のスコッチ、フランスのワインもそうで、世界的に若者は伝統酒から離れる傾向にあるようだ。
「ベックス・グリーンレモン」(缶左)。ビールをレモネードで割ったアルコール飲料。度数はビールの半分の2%。若者向けで、駅売店で販売されている。