U-10 *バックナンバー
No.11
「権八」西麻布店での経験が私を飲食人にしてくれた。

吉村 憲一郎氏(株式会社バル.ジャパン 取締役営業統括部長)
・「権八」西麻布店での経験が私を飲食人にしてくれた
吉村氏の飲食人としての、スタートは、グローバルダイニング入社から始まった。競争が厳しいグローバルダイニングの中で、吉村氏の配属は、現(株)ヒュージ、新川社長が舵をとる権八西麻布店だった。「新川さんの下で、飲食人としての心得を一から学ばせて頂きました」と当時を振り返る。業界が、注目していた権八西麻布店には、連夜、多くの飲食業界の関係者が来店してきた。そんな環境の中で、接客をしているうちに、吉村氏の飲食人としてのホスピタリティーが築きあげられた。
グローバルダイニング退職後、(株)ワイズテーブルコーポレーションに移籍し、新川氏から学んだ接客術と持ち前のフットワークで、マネージャーを任された。しかし、吉村氏には出来上がった会社(組織)より、創業したての会社を大きく育てたいとの願望があり、次の自分のステージを模索中、現(株)バル・ジャパンの代表取締役会長兼社長の藤野氏と出会う。
別事業を営んでいた、藤野氏は一つの商品に特化した飲食店を運営したく、吉村氏と組み、2006年10月に(株)バル・ジャパンを設立、事業の前面を吉村氏に任せた。社名のバル・ジャパンの由来は、スペイン語の「バル」からとっており、地域になくてはならない存在、地域の至る所にあるなどの意味を込めた。美味しいものを地域に根つくお店作りをする。
牡蠣(オイスターバー)にこだわったのは、一つの商品に特化した業態として、また当時オイスターバーは、都内で20店舗しかなく勝負できると確信したからだ。吉村氏曰く「世界中の人が、日本の牡蠣を食べているのに、日本人はそれほど牡蠣を食べない。」
極力、路面に出店し、牡蠣をディスプレイして、牡蠣の認知度を上げ、もっと牡蠣を身近に感じてもらう事が狙い。
しかし、牡蠣の取引先などの人脈がない、吉村氏は全国の牡蠣の生産者、約300人と会って自分の思いを伝えた。牡蠣の生産者に名刺を破られたりした事もあった。吉村氏は、お取引する上で、1に安全、2に美味しさ、3に価格という優先順位をつけた。「広島の生産者に、会い、自分の思いを伝えると、いきなり立ち上がり、海に行こう!と突然連れて行かれました(笑)。細かくいろいろと説明してくれましたね。」

「Ostrea 赤坂見附店」2007、7月オープン。

銀座コリドー店。

銀座8丁目店の牡蠣ディスプレイ。

吉村氏が、吟味した各種牡蠣。

牡蠣と大葉のリゾット。

「もつ焼き三六」赤坂店 店内。

「もつ焼き三六」料理一例。

「Bar,s BAR」店内。
創業から、店舗運営を任された吉村氏は、会社の特徴も熱く語ってくれた。「人の事を本気で考え、大事にできるスタッフですし、年功序列も一切ありませんよ。24歳の店長もいますし。また、評価システムも技術力よりも人間性を評価しますね。」
そんな、バル・ジャパンのスタッフが、以前のチリの地震で、三陸沖の牡蠣生産者が大きな打撃をうけた際、アルバイトを含む全社員が自ら声を掛け合い、寄せ書きをして、生産者に送り、励ました。なぜなら、社員は全員、生産者と会っており、家族の様に思っているからである。
「牡蠣は、なによりまず安全が一番、安全でないものは提供しません。本当は、もっと美味しい牡蠣もあるのですが、安全面でかけているのですよ。そんな牡蠣、自分の家族にも、勧められないでしょ。」
牡蠣とスタッフを心から大事にする、吉村氏は年内に、1店舗、Ostreaをオープン。また、牡蠣以外には、既存のモツ業態、精肉業態などを展開して、1業態10店舗を計画。
バル・ジャパン創業当時、都内で200店舗あったオイスターバーのお店は、現在もOstreaも含め、200店舗と変わらない。オイスターバー業態店舗数No1になるのも時間の問題だろう。
■企業情報
株式会社バル.ジャパン
東京都港区赤坂5-5-18 AUSPICE赤坂ビル3階
電話:03−3586−8880
責任者:取締役 営業統括部長 吉村憲一郎(1977年生まれ、東京都出身)
■店舗情報
「Ostrea 赤坂見附店」
東京都港区赤坂3−10−4 月世界ビル1F
電話:03−6230−1100
「Ostrea」銀座8丁目店
東京都中央区銀座8−9−15 JEWELBOXGINZA8F
電話*03−3573−0711
「Ostrea」六本木店
東京都港区六本木7−15−17 ユニ六本木ビル1F
電話:03−3403−9200
「Ostrea」銀座コリドー通り店
東京都中央区銀座6−2−1 ダヴィンチ銀座1F
電話:03−6215−6688
「もつ焼き三六」赤坂店
東京都港区赤坂3−12−1 フローレンス赤坂1F
電話:03−3584−8833
「もつ焼き煮込み三六」八重洲店
東京都中央区八重洲2−1 八重洲地下街中4号
電話:03−3243−0369
「Bar,s BAR」
東京都港区赤坂3−6−20 第9ポールスタービル1F
電話:03−5114−6161

トレンドのど真ん中を生きたブランド。〜若者は今なぜ「グローバルダイニング」に行かないか?居酒屋化する恵比寿「ZEST」、トレンドを制したブランドの今〜(6−1)
