池袋・渋谷ダウン、新橋アップ。

　居抜き物件仲介の方から聞きました、池袋の空き物件が増えているそうです。駅から数分という利便性の高い物件でも、新しいテナントが決まらない。

　また、１０月に空き物件が増えたそうです。例年にはなかったことです。年末商戦の結果を待って閉めるケースが多かったのですが、今年は年末を待たずにバンザイしてしまう。

　食品卸の方から聞きました。渋谷地区の売上が落ちているそうです。特に最近落ちているようです。人は歩いているが、店には人があまり入っていない。久しぶりに行った渋谷の店で、ガラガラなのに驚いたという話も一般の方から聞きました。

　片や、フードリンクの事務所のある新橋。食品卸の方は、勢いが衰えないと言います。確かに、事務所に残っていると、２０時ころから、嬌声が聞こえてきます。帰りの新橋駅への道では、気持ちの良くなった老若男女のグループがあちこちにたむろし、お腹を減らした私には腹立たしいような、羨ましく思えます。そんな光景が、週末だけでなく、平日も繰り広げられています。新橋だけ見ていると、不況なんて全く感じません。

　新宿で店を経営している方も、苦しいと言っていました。不特定多数のお客を期待している店、すなわち食材より販促にお金を掛けているような店が特に苦しそうだと話してくれました。

　飲食店と同じく、不特定多数のお客が集まる街が厳しいようです。いつもその街で生活している人が多い新橋が、不況の中でも底堅いのでしょう。また、そんな安定感のある街に他所から人が集まってくるのではと感じます。

（安田 正明）
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