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フードリンクレポート


個店で、ユニバーサルスタジオ出店。
〜蕎麦屋がキラキラ輝く日本を作る!「しのぶ庵」三代目の使命〜(4−2)
大橋 正伸氏 有限会社エムアンドエムフーズ 代表取締役

2010.6.8
お客様もスタッフも年配のイメージが強い蕎麦業界。関西の商業施設で蕎麦屋など10店舗を展開する「しのぶ庵」三代目、大橋正伸氏。彼は蕎麦のルーツは大阪にあるという。その大阪から蕎麦業界の活性化に向けて、全国に呼び掛けを始めた。4回シリーズの第2回目。レポートは安田正明。


職を失うのを恐れて、職人は蕎麦打ちを教えてくれなかった。

個店で、ユニバーサルスタジオ出店

 米国から帰国し、27歳から専務として入社。

「子供の頃の大橋家の夕食は2回。6時に軽く食べて、親父が店を閉めて帰って来る10時半に家族揃って食べていました。その時に親父が毎日、もっと人がいる場所で商売したい、一人でも多くの人と触れ合いたい、と言うのをずっと聞いていました。大人になったら実現してやろうと思って育ったんです。仕事を継いだ時、夢も引き継ぎたいと思いました。」と大橋正伸氏。

「最初に大阪府庁に赴任。190円コーヒーを売ってました。いつも200円貰って10円返しながら、『明日もよろしくお願いします』と狭いレジで毎日繰り返す。親父は教えてくれる人ではなかったので、とりあえず一生懸命やってみよう。でも、毎日やっても状況は変わらない。『このまま僕の人生終わるのかな』と思いましたね。」
<続く>

【取材・執筆】  安田 正明 (やすだ まさあき) 2010年5月17日取材

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