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フードリンクレポート


香港に近く、所得の高い深センが立地。
〜ROI主催「中国進出セミナー」進出編〜(4−2)
関 敏氏 株式会社ROI 取締役

2010.6.10
「ファンくる」「グルリザ」でお馴染みのROI。その取締役、関敏氏が中国進出セミナーを5/21に開催した。関氏は大手コンサルティング会社出身。同社が中国進出を決め、2003年、中国シンセンにて300席の和食店をオープン。月商300万円を2100万円にまで育てた。現在の中立的な立場で、中国市場で外食を成功させるノウハウを語った。4回シリーズの第2回目。レポートは安田正明。


広東省深セン市。香港から北に約40キロ。


香港に近く、所得の高い深センが立地

 立地を選ぶについて、日本からの物流を考えて便利そうな場所、日本に馴染みのある日系企業が多く進出している場所、日本料理店が進出しても受け入れる土壌がある場所という3つの基準を設けた。北から、大連、青島、北京、上海、広州、深センの6都市をリストアップして視察。

●大連
人口613万人、1人あたりGDP63,198元(約95万円)、日本人4,868人
北の香港と言われる金融センター。満州国があったので日本の面影がある。日本人の留学生や日本向けコールセンターがある。狭い繁華街に日本料理店が多すぎ。価格競争も始まっており、出店すると巻き込まれる。冬場は強烈に寒く、日本料理を食べてくれなさそう。

●青海
人口757万人、1人あたりGDP52,895元(約79万円)、日本人2,820人
日系食品企業の進出が多い。韓国企業進出の中心地。韓国人が7万人いる。北京、天津の方が観光目的で訪れる街。日本料理店もさびれた感じ。ブランドを作っていくには力が必要。
<続く>

【取材・執筆】  安田 正明 (やすだ まさあき) 2010年5月21日取材

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